コルダフと十の試練の公子たち5

コルダフの即位最後には、「十の公子たち」のうち三人の候補者が残されました。誰が次の皇帝になることを望まれているか決めるために、殺しあうことは望んでいませんでいた。彼らはふさわしい皇帝を頂くことを切望していました。そして召集された大衆のもと…

コルダフと十の試練の公子たち4

マニマトのブローチダージーンの地は常にシュールエンスリーバ女神(注1)が最初の反乱をそそのかしてからというもの、問題のある地域でした。マナルレイヴァス皇帝はダージーン人を抑えるためにシャーガーシュ神を遣わしたものでした。全ての善良な者が皇帝「…

コルダフと十の試練の公子たち3

真の帝国の拡大ジェナロング朝の領主たちはダラ・ハッパの皇帝でしたが、善い皇帝たちではありませんでした。ジェナロング朝の支配下では土着民が冷酷な領主たちを嫌って数多くの反乱が起きました。また、皇朝の皇帝たちのなん人かは異国の土地や他の古代の…

コルダフと十の試練の公子たち2

十の試練の公子たち十の試練の公子たちは全員「賢者」コルメーシャ(注1)の血を引いていました。それぞれが最古の知られている伝説を成就し、真の太陽を世界に再び呼び戻す者になろうとしていました。この務めは簡単な仕事ではなく、彼らは世界を遠くまで旅し…

コルダフと十の試練の公子たち1

以下はGlorious Reascent of Yelm(Ivory Edition)48ページから53ページの記事の抄訳です。訳の間違いの責任はZebにあります。コルダフ我らの輝く、人に秀でるコルダフ皇帝陛下は「兵士」コルツァネルムの息子です。コルダフ様はご家族が「新たなる神殿」(注…

オデイラ信仰について

オデイラ信仰の面として熊神としての信仰と、狩猟神としての信仰があります。Storm Tribe143ページにあるとおり、シリーラではオーランスよりもオデイラの方を重要な神と見なす伝統があります。(大いなる熊としての信仰についてはDragon Pass Gazzetterの30…

狂えるスルタン

狂えるスルタン狂えるスルタンMad Sultanと呼ばれる人物は17世紀現在もドラストール中部の「腐敗の地Rotground」に住んでいる半神です。以下はこの狂人の由来と、周囲の正気な世界の住民の関わりについての略歴です。太陽暦1232年(第0ウェイン12年)、クエ…

レガリアRegalia

レガリアregalia(王章)ラテン語に由来するこの語ですが、グローランサの設定で頻用されています。縁故を重視するHW/HQにおいても権威ある品物を持つことが即影響力の上昇につながるというメカニック的(悪く言えば皮相的な)面を置いても、魔術的な世界で…

ピューレンディ2

ケンストラータは考えました。「俺は息子なしでは生きていけない。」ケンストラータはこの災いを解決するため、自分の「生命の贈り物」(訳注3)を使うことを決意しました。ケンストラータは聖なる地で自分の長柄を地面に突き刺し、「創造主」に談判するため…

ピューレンディ1

ピューレンディ(Purendi)はオロジェリアとケンストラータの子供である神ですが、ペローリアに棲息する白い尾を持つ鹿の種類でもあります。(訳注1)以下の神話はEntekosiad 75ページから76ページの二人の息子についての神話です。訳の間違いの責任はzebにあ…

死の神話

死の神話グローランサの各種族・民族で死の神話の扱いはそれぞれ特色がありますが、神知者が統一神話を作ったことで共通の原型、もしくは神話が擬似的に存在し、また神知者が滅びた後に逆に、地方神話に影響を与えた感があります。要素を粒子として分離して…

地界の対照表

あくまでzebの意見ですが、GROYやEntekosiadに載っているダラ・ハッパ・ペローリアの地獄とトロウルの地獄の対照表を作ると次の表のようになるのではないかと: Book of Drastic Resolution V.Darkness p.116GROY p.9, p.74Entekosiad p.18 1:Styx RiverAdzu…

七層の地獄

以下はBook of Drastic Resolution: Volume Darknessの116ページのThe Seven Hellsの記事の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。ジョンスタウン大鑑39,652号地獄の第一層は闇の水であり、アズラーナAdzurana、暗黒の娘にして大洋の母に支配されてい…

暗黒と再生のまとめ

ペランダ版の「光持ち帰りし者」の神話です。オーランス人のものと比較すると面白いかも。・暗黒と再生:死の天空・暗黒と再生:ヴェロルティナの民・暗黒と再生:儀式が行われた後・暗黒と再生:テュロス神が世界を覚醒させる・暗黒と再生:イドジャルトス…

「再昇天」におけるオーランス

以下はGlorious Reascent of Yelm 87ページにおける、イェルムとオーランスの間の神話についての解説です。訳の間違いの責任はzebにあります。「イェルムの栄光ある再昇天」におけるオーランスダラ・ハッパ文化圏の南方にはもうひとつの文化圏があり、今日ド…

暗黒と再生:デンダーラの帰還

デンダーラは天空の輝く白い惑星であり、62日ごとに昇り、沈む。この惑星はエンテコスの家であり、この惑星からエンテコスはその美点を愛する女たちや男たちに加護を与える精霊を放つのである。女神は地界にいて、世界に気づかれなかった。女神の生命を燃え…

暗黒と再生:解放された天空

知っている通り、テュロスは蝙蝠の後をつけて、「不可能の門」を見つけた。彼は「門たる車輪」を横に回してどけて、「楽士の神」を外に出した。「楽士」は自分の恋人を導き、音楽を世界に戻したのである。(注1)その後、神々は東方はるかに集結し、楽士に演…

暗黒と再生:イドジャルトス

その後、神々は評議会の席に座り、自分たちのうちだれが指導者になるべきか決めようとした。彼らは皇帝の暴政を避けるために、王を戴かずに、必要に応じて指導者を選ぶことを決めた。このことを心に決めて、神々は再びテュロスとオリアを自分たちを治める者…

暗黒と再生:テュロス神が世界を覚醒させる

「灯明持つ」テュロスは自分の父である神、(我々は「力の神」と呼ぶ)テュロスをも目覚めさせた。生命力の神は、「父なる」テュロスの祭壇に住んでいて、バロヴィウスの都で目覚めた。そうしてテュロスは自分の息子たちをも目覚めさせた。テュロスは最初「…

暗黒と再生:儀式が行われた後

怯えるバロヴィウスの都の民は自分たちの神であるケト・テュロスに「神の審理の儀式」を行った。この時は、ヴェロルティナの言うとおりのことが起きた。ケト・テュロスは捧げ物と儀式のおかげで眠りから覚醒し、自分を呪縛していた冬の敵を追い払うことがで…

暗黒と再生:ヴェロルティナの民

ヴェロルティナの民ハーグの都(注1)に死んだ神にしたがう民がいた。死んだ神の名は「闇の顔」(注2)といい、記憶ある限りの始まりから民はこの神、「闇の顔」を信仰し、名誉を与えていた。「闇の顔」が彼らから目を背け、自らの秘密の火を他の民や国を暖…

暗黒と再生:死の天空

下記はEntekosiad63ページから67ページに記述されているペランダの「大暗黒」の時代の出来事の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。死の天空太陽はダアク(注1)、外から到来した盗賊によって打ち落とされた。ダアクは、盗賊であり、人殺しであり、…

ルーン鉱

RQからHQにいたるグローランサの連続性を好ましいと思う立場の者として、ルーン鉱と呪鍛について改めて考察させてください。グローランサの多くの民は、金属を神々の骨と考えています。青銅は風の神々の骨という話です。神話に則って銅(大地の金属Copper)と…

ヒョルトの国と聖王国2

ヴォルサクシ族とウロックス教団ヴォルサクシの諸部族は決してベリンタールの改革を完全に受け入れることはなかった。ヴォルサクシ族はたいていの場合軍事力で抑圧を受け、よく言って不承不承の臣下に過ぎなかった。1340年、ヴォルサクシ族の王(ラーンステ…

ヒョルトの国と聖王国1

下記はHistory of The Heortling Peoples 86ページから87ページの記事の抄訳です。かつてGlorantha Digestで17C現在のヒョルトランドの情勢について激論が交わされました。この議論に対してグレッグがある程度公式な答えを与えていると私は解釈しています。…

フレストル派ロスカルム人/ロカール派セシュネラ人の外見と服装

以下、WorldOfGloranthaにおけるJamie Trotsky Revellの第三期のフレストル派ロスカルム人、ロカール派セシュネラ人の外見と服装についての抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります:I'd probably just stick with 15th century now. Also remember that …

火の山Fireberg

タニアンの戦いの話は、後日談があり、神知者たちがこの時行使された魔術の影響をコントロールできなかった状況を示すものです。以下はMen of the Sea 57ページの記事の抄訳です。718年、神知者たちはこれまで物語の中でのみ存在し、生きた神話には存在しな…

タニアンの勝利

以下は神知者帝国(中部海洋帝国)の勃興時の出来事の記事の集成です。(またその後の神知者たちの知識と近視眼をも良く表している出来事としてよく取り上げられます。)第一期、グローランサの海洋交通はごく一部を除いて巨大な竜船(ドラゴンシップ)を操…

ヘフェロネス哲学

下記はMasters of Luck and Death 66ページのHepherones Philosophyの囲み記事の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。元素をものごとや思考、運動と関連づけることはしばしば行われる。個々の関連付けの体系は信者に独特と思われているが、知ってい…

非・神知者化神話とファラオ

とりとめのないことというか、コアなファンの間では言わずと知れたことかもしれない陳腐なことをつらつらと。グローランサのDegodlearnization(非・神知者神話化)がKing of Sartarから始まったというのは言いすぎでしょうか。一番の例がエルマル・イェルマ…