マニリア

パナクレスとセスタルト

パナクレスPanaxlesとセスタルトSestarto私がこの二人の話を初めて読んだのは同人Tradetalk誌の4号のShannon Appelclineの書いたKingdom of Nightだったと思います。グレッグの考えた設定ではないと思いますが、Esrolia: Land of 1000 Goddessesにも収録され…

女神のすげ替えGoddess Switch

女神のすげ替え神知者の悪名高い実験のひとつとして有名ですが、ここで交換されたスロントスの女神イニカ(Inica)とウェネリアの女神エインコルン(Einkorn)について(ソースが大部分MRGのGlorantha the Second Ageなのでグレッグ設定とは異なるかも):1)イニ…

ドワーフ族の機械戦争

以下はWeb上の公式サイトの記事Why I Dislike Mostali?の一部の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。機械戦争最大のドワーフの自らの秘密を守ろうとする活動の例は第二期の終わりの、今日聖王国の「左腕」として知られる地域で行なわれた。この諸島…

鉄の戦争3

アラティア渡しの合戦アラティア渡しAlatier Crossは比較的大人数の者がジストル島に渡ることのできる唯一の場所である。アラティア渡しは潮の流れる平地で、潮が引いたときには数マイル続く歩行可能な開けた地面となる。何箇所かはすべりやすく、貝類が棲ん…

鉄の戦争2

ヘンドレイキ族の王、アンドロルフィン王「古の伝統主義者」の王、アンドロルフィンは精神的に「新たなる同盟」の計画に賛同していたが、政治的には直接関わることはできなかった。アンドロルフィンは最初のうちジストル教団と戦おうとする「輪」の懇願の全…

鉄の戦争1

続いて守り手でなく、攻め手の集団の記述に移ります。King of Sartar(邦訳「グローランサ年代記」)にもこの戦争について記述があり、「オーランスと機械の神」の題名で抜粋がまりおん殿の記事にあります。より客観的な記述はHistory of the Heortling Peop…

刀鳴の都

地誌機械都市(後の名を機械廃墟)の記述はStafford LibraryではMiddle Sea Empire、History of Heortling Peoples(以下HoHPと略します)、Esroliaに分散してありますが、細かい描写やガゼッタはありません。Mongooseの「The Clanking City」には詳しい都の設…

ジストル教団2

コスターン島と周辺地域は「万物界Everything World」(訳注3)の万物が不均等に混ざり合っていて、起源において極めて魔道的であった。また島は結合主義者たちが言うにはグローランサを覆う広大なエネルギーの格子(グリッド)の上に位置していたのである。最…

ジストル教団1

以下はMiddle Sea Empire 46ページから47ページの記事の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。ジストル教運動ジストル教運動は物質界から生み出された、神知者の創造を行おうとする動きの現れのひとつであった。神知者たちは世界の物質的な顕現に非常…

ヒョルトの国と聖王国2

ヴォルサクシ族とウロックス教団ヴォルサクシの諸部族は決してベリンタールの改革を完全に受け入れることはなかった。ヴォルサクシ族はたいていの場合軍事力で抑圧を受け、よく言って不承不承の臣下に過ぎなかった。1340年、ヴォルサクシ族の王(ラーンステ…

ヒョルトの国と聖王国1

下記はHistory of The Heortling Peoples 86ページから87ページの記事の抄訳です。かつてGlorantha Digestで17C現在のヒョルトランドの情勢について激論が交わされました。この議論に対してグレッグがある程度公式な答えを与えていると私は解釈しています。…

ヘフェロネス哲学

下記はMasters of Luck and Death 66ページのHepherones Philosophyの囲み記事の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。元素をものごとや思考、運動と関連づけることはしばしば行われる。個々の関連付けの体系は信者に独特と思われているが、知ってい…

非・神知者化神話とファラオ

とりとめのないことというか、コアなファンの間では言わずと知れたことかもしれない陳腐なことをつらつらと。グローランサのDegodlearnization(非・神知者神話化)がKing of Sartarから始まったというのは言いすぎでしょうか。一番の例がエルマル・イェルマ…

十の愛される物語

以下はStorm tribe 118ページの囲み記事の抄訳です。(訳の間違いの責任はzebにあります。)例によって「ジョンスタウン大鑑」の一部として挙げられています。ジョンスタウン大鑑#299,235号十の物語が人々に愛され、分かち合われている。「光持ち帰りし者の…

サノールの都Thanor

水没したスロントス大公国の首都はサノールThanorといいます。グレッグの設定でも、MRQでもこの都市がマニリアにおける神知者帝国の中心部だったようです。(ヘンドレイキの国への旅に出てきた二人組のスパイはスロントスの大公に報告していました。)この都…

コリマー部族:レイカ女王の即位儀式

サーターが王国を樹立してから、部族の激しい動きはなくなります。最大の部族であるコリマーですら例外ではなく、サーターの血筋に逆らう王は滅び、多くのコリマー王がサーターのプリンスたちに従ってルナーとの戦いに赴きました。しかし、1602年のボールド…

コリマー部族:オルトッシ王と「ヴェンハールの子」アーグラス

サーターという人物は全く他の登場人物と毛色を異にしています。ひとつ、問題解決に暴力を用いなかったこと。ふたつ、ラーンステイの変成の魔術に巧みだったこと。みっつ、都市を造ったこと。これらの手段を用いてサーターは争う諸部族をまとめ、テルモリ族…

コリマー部族:鮭を呼ぶ男エンジョーシ

グローランサの魅力は人の生活と神秘が密接に結びついていることですが、神々に始まり、半神とも見まごう錚々たる英雄たちが続き、氏族の創設者たちのようなささやかながら魔術の世界の中で成功と神秘をともに修めた民話の主人公のような者たちが最後にいま…

コリマー部族:黒い槍とアンマンガーン氏族

黒い槍についてはEpiktさん、まりおん殿が過去に扱っています。開拓者コリマーの氏族は「黒い槍」の氏族とも呼ばれていました。彼の出身氏族であるオルシャンティについての習慣や原住地についての記述はほとんど(というか全く)ありませんが、槍が個人のも…

コリマー部族の王達

下記のコリマーの王の一覧はグローランサ年代記に載っているジャンスタンの「コリマー王の系譜」(初代カグラドスから十二代目ヴェンハール二世まで)および「アムスタリの書」の「言葉使いの」インガードの記録(十二代目ヴェンハール二世から英雄戦争まで…

コリマー部族:ボーンゴールド王とヴァーマンディ

まりおん殿のグレッグの手書きの地図・記事に基づいて作成したコリマーの地図・記事です。開拓者コリマーは氏族の者がヒョルトランドに戻るのを禁じましたが、完全に秘密にしておくことはできませんでした。「ドラゴン・パスは安全に入ることができ、事実上…

ある日のハルマスト

王たちの戦争で王たちが「大王」の地位を巡って戦争を始めると、農場のハルマストの下を訪れる族長たちや将軍たちがいました。ハルマストいわく、「大王を選ぶのは俺の仕事じゃないし、どう選ぶのかは君たちが決めなさい。」族長たちと将軍たちは戦争を「大…

コリマー部族の謎

サーターの中で最大の部族にして「グローランサ年代記」で一番よく語られている部族。Hero Quest Voicesの例に選ばれていることからいっても、もっともスタンダードで、「善玉」の部族と言えるでしょう。(もちろん周辺の部族からは悪しざまに言われています…

ドラゴンの宗教の大要2

・インゴルフを理解するインゴルフは「長き山岳のドラゴン」の流派の一員であった。この流派はオブデュランの伝統を受け継ぐ真の神秘主義的な結社だった。メンバーは瞑想にふけり、理論上はドラゴンの特徴を得ることができるが、瞑想と儀式的な脱皮の上での…

ドラゴンの宗教の大要1

以下はEWFの宗教に対するグレッグの説明です。翻訳の間違いの責任はzebにあります。・竜の神秘主義「舞踏と狩猟団」は一連の儀式と活動を持ち込んだ。「大いなるドラゴン」の秘密と洞察力(またの名を「知りえざる秘密」)に定命の存在が緩慢ながら達するこ…

グバージ戦争の年表

下記はHistory of Heortling Peoplesの36ページから37ページの記事の抄訳です。訳の誤りの責任はzebにあります。410年ごろ:(セシュネラ軍を率いる)アーカットがタニソールの吸血王、「鉄の吸血鬼」グラカマガカンを倒す。417年:アーカットが「セシュネラ軍…

クルブレア部族Culbrea TribeとグワンドルのサガGwandor Saga

クルブレア部族とグワンドルのサガクルブレア部族についてはPatrik Sandberg氏の非公式設定をある程度公式の設定が踏襲する形をとっているようです。たとえば、"Orlanth is Dead!"の「凍土の戦いBattle of Iceland」に登場するクルブレアの王は「尻尾を巻い…

歪みTwisting

アーカットの解放で、「光の帝国」に虐げられていたヒョルト族は解放されましたが、平和が来ることはありませんでした。アーカットはあくまで北方に進軍することを望み、王としての義務を果たすことはありませんでした。「王たちの戦争」が始まりました。王…

リスメルダー部族の創始

リスメルダー部族の創始は、Seattle Farmer Collectiveのシナリオに始まりました。半公式的な同人誌Tales of the Reaching Moon誌の#18号から最終号(#20号)で集中的に扱われ、部族の創始の物語、アップランド湿原のディレクティとの戦い、Greydog Campaignに…

トリックスターの大寺院

トリックスターの大寺院今日のマニリア沿岸、嘆きの海に広大な陸地がありました。スロントス大公国と呼ばれ、中部海洋帝国の大きな領土のひとつでした。スロントス大公国のウェネリア地方にサノール(Thanor)という大都市がありました。この都市が有名なのは…