暗黒と再生:死の天空

下記はEntekosiad63ページから67ページに記述されているペランダの「大暗黒」の時代の出来事の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。

死の天空
太陽はダアク(注1)、外から到来した盗賊によって打ち落とされた。ダアクは、盗賊であり、人殺しであり、強姦者であって、虐殺を喜び、略奪できないものに火をつけることを喜んだ。ダアクを決して信じてはいけない。

そしてエンテコスが死んだ。彼女はあまりにも内面に目を向けすぎて砕けた。だれもエンテコスを助けなかった。巨大な岩がエンテコスの屋根から落ちてきて、彼女の頭に当たり、女神の脳が地面に飛び散った。あまりにも多くのエンテコスの子らが死んだので、エンテコスは泣くことをやめず、死んだ子らを探しに行ったのである。

エンテコスは自分の館を留めていた八つの釘を抜き、去る時に自分の館を燃やした。その後、彼女の家がどこにあったか判る人はいなかった。誰もエンテコスの館を直すことはできなかった。

天空では何事も定まるものがなかった。天に住んでいた者たちは自分の居場所を知らなかったか、「美徳」(注2)抜きでは自分たちを留めておくことができなかった。ある者は昇ったり降りたりしたし、ある者は周回し、ある者は墜落して砕け、ある者は天空のいた場所で燃え尽きた。ある者は「下」まで降下し、また昇った。これらの者は「月の道」をたどった。

カタ・モリーピ(注3)はそのうちの一人であり、我々はこの女神を「黒きデンダーラ」と呼ぶ。カタ・モリーピは生きた女神の幽霊であり、堕落した天空を彷徨った。この女神を見るのは恐ろしかった。

太陽神が消えた後、カタ・モリーピは最初は一人で昇り、また昇った時、カタ・モリーピは子供たちを連れていた。祖先たちはこの二人のカタ・モリーピの子供をデルドとヴェンダーラ(注4)と呼ぶ。この二人は「赤き破壊者」(注5)が追い払う前は、恐ろしい災いをもたらした。

注1:Daak the Stranger、転じて外来の全ての悪
注2:Virtue、すなわちデンダーラのこと
注3:KataMoripi、小暗黒時代に昇った惑星
注4:Derdoはダラ・ハッパではロカーノウス、Vendaraはアニーラと呼ぶ
注5:シャーガーシュ

Excerpt from Greg Stafford's Entekosiad