神代

Six Agesの背景世界について

太陽神の末裔Six Agesの背景であるグローランサの神話世界を知るためにまずグレッグ・スタフォードの古代ダラ・ハーパを描写するGlorious ReAscent of Yelmから入ります。SA1およびSA2の時代は歴史が始まる前の神代で神々がいまだ人類とともに地上を闊歩し、…

トラートの赤き剣

トラートの赤き剣(Red Sword of Tolat)はStafford Library:Revealed MythologiesやMiddle Sea Empireに描かれている宝物です。おそらくグローランサの異文化間の衝突を描いている記事の中で一番複雑な話です。Guide to Gloranthaでもこの喪われた宝物につい…

ヒョルト王9:ヒョルトの死

下記はBook of Heortling Mythologyの一部の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。ヒョルト王のサガの最後の部分です。おそらくオーランス人と神の理想的な関係について暗示しているのだと思われます。ヒョルトの死稲妻がヒョルトを殺した。エスロリ…

ヒョルト王8:イヴァーンの目覚め

下記はBook of Heortling Mythologyの一部の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。イヴァーンの目覚めヒョルトがイヴァーンを眠りから醒ました。しかしイヴァーンが目覚めたとき、ヒョルトは怪我で死にかけていた。そしてイヴァーンの手当てで(息と…

ヒョルト王7:イヴァーンと氷の墓

下記はBook of Heortling Mythologyの一部の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。イヴァーンと氷の墓イヴァーンが休息すると、天候は悪化し、雪と氷がイヴァーンの体を覆った。しまいにはイヴァーンは氷の巨人に埋葬され、氷の穹窿のなかで眠りにつ…

ヒョルト王6:ヒョルトとイヴァーン

下記はBook of Heortling Mythologyの一部の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。ヒョルトとイヴァーンイヴァーンはこれまで生きていた女性の中で最も偉大である。イヴァーンは我らの民の母である。イヴァーンは偉大なる一族の子孫であった。アーナ…

ヒョルト王5:ヒョルトとオーランス

下記はBook of Heortling Mythologyの一部の抄訳です。ヒョルトがいかに再びオーランスの信仰を取り戻したか説明しています。訳の間違いの責任はzebにあります。ヒョルトとオーランス「ひとつ心の戦」の後のケロフィネラは戦いの前よりすべてが良くなった。…

ヒョルト王4:ひとつ心の戦い

下記はBook of Heortling MythologyのUnity Battleの描写の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。ひとつ心の戦いUnity Battleヒョルトはシリアスドーラに向かった。(後にイリルヴェルヴォール、もしくはホワイトウォールと呼ばれることになる砦であ…

ヒョルト王3:創始者ヒョルト

以下はBook of Heortling Mythologyの「我が戦い、皆が勝った」の描写の抄訳です。ここの文章は非常に謎めいていて、訳は困難ですが、含まれている意味を察してくれればと願っています。創始者ヒョルトヒョルトは砦の間を疾駆する「鹿の民」のひとりであった…

ヒョルト王2:概要

以下はおそらくKing of Sartarの記述の再掲ですが、再度翻訳します。訳の間違いの責任はzebにあります。ヒョルト王これは古代の物語である。太陽が天で止まった時よりはるか昔であり、太陽が天に昇るはるか昔のことである。暗黒の時代のことである。その時代…

ヒョルト王1:ヒョルト王の祖先

以下はBook of Heortling Mythologyの一部の抄訳です。訳の間違いの責任はZebにあります。ヒョルトの祖先ヒョルトはこれまで生まれてきた全ての人類のなかでもっとも偉大な者である。我らはヒョルト人であり、彼の民である。ヒョルトは偉大な血筋のもとに生…

バイソスの神話4

恵みを与える神、バイソスその夏、デディ・ゾラ・ルが到来しました(注1)。彼らは水の底に棲んでいる者たちであり、常に征服を率いる者たちでした。彼らはバイソスが民にこれらのことを教えるのを許せませんでした。そして持っている魔術でバイソスを滅ぼそう…

バイソスの神話3

正しき神、バイソスバイソスはケフ・タヴァルとエススの息子であり、ケレウスの年若い兄弟でした。ケレウスはバインドルの王の称号を唱えました。ケレウスが年老いると、王の愛する踊り子たちが誘拐されて、人食いの神であるヤー・ガンに生贄にされました。…

淡水海の青の民

淡水海の民 神代に淡水海やオローニン湖のほとりに住んでいたのは総称としてオローニンの民Oroninaeや「青い民Blue People」と呼ばれていますが、時代によってさまざまな性質を持っていたようです。湖ができた頃の水の神の後裔たち、邪悪な魔道の神の奴隷と…

バイソスの神話2

ケレウス公子ケレウスが二人の長男でした。ケレウスは自分たちをエネルヴィEnelviと呼んでいる民の王となりました。彼らは今日ヴァンスタル(注1)と呼ばれる土地で暮らしていました。ケレウスは神官王の王朝の創始者となりました。この民は自分たちをケレウス…

Book of Heortling Mythology

At 184 pages, the Book of Heortling Mythology is an indispensable guide to Orlanthi gods and myths, and a wonderful resource for both GMs and players.だそうです。Sartarと一緒に買えるといいですね。

ダラ・ハッパの裏の歴史

鮎方さんやPeterの書かれたことから、 1)ケスティノロスやマナルレイヴァス、マニマトは単一の人物ではなく、王朝だった(ダラ・ハッパ人よりダージーン人の方が正しければそうなりそうです) 2)ケスティノロスが鳥復活です!と言っている間に氷河到来、リン…

バイソスの神話1

ケフ・タヴァルとエススエススは「緑の女神」アルクの娘でした。ある日のこと、エススが乙女の花輪をつくるために花を集めていると、大きくて美しい雄牛が流れをわたって草を食んでいるのを見ました。その雄牛は輝くようなミルク色をしていて、エススはあま…

次の記事

次のトピックとしてはなにが良いでしょうか: 思いつくのは 1)ヘンドリック王の伝説(ヒョルトランド) 2)アヴィヴァスと「輝ける鷲の王」(リンリディ) 3)ウストランドの子ら(灰色の時代のペローリアの王たち) 4)雄牛の民の伝説(バイソスの民) (どれ…

パナクレスとセスタルト

パナクレスPanaxlesとセスタルトSestarto私がこの二人の話を初めて読んだのは同人Tradetalk誌の4号のShannon Appelclineの書いたKingdom of Nightだったと思います。グレッグの考えた設定ではないと思いますが、Esrolia: Land of 1000 Goddessesにも収録され…

混沌の侵略

以下はAvalon Hill版Lord of Terror14ページの記事の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。グバージとは何者だったのか?ジルステラのセロフィスの「単一神話」より混沌は「神々の戦い」の争いで生成した裂け目を通して世界に入り込んだ。最初に潜り…

ロウドリル

いわゆる神知者に「ロウドリル」と呼ばれる神々の一覧です。 No.Japanese NameEnglish NameWorshipped AreaFirst ReferenceNote 1ロウドリルLodrilDara Happa SubordinatesGenertela BookFarmer God, Generally faithful to Yelm 2内より爆発する者Blows Fro…

ピューレンディ2

ケンストラータは考えました。「俺は息子なしでは生きていけない。」ケンストラータはこの災いを解決するため、自分の「生命の贈り物」(訳注3)を使うことを決意しました。ケンストラータは聖なる地で自分の長柄を地面に突き刺し、「創造主」に談判するため…

ピューレンディ1

ピューレンディ(Purendi)はオロジェリアとケンストラータの子供である神ですが、ペローリアに棲息する白い尾を持つ鹿の種類でもあります。(訳注1)以下の神話はEntekosiad 75ページから76ページの二人の息子についての神話です。訳の間違いの責任はzebにあ…

死の神話

死の神話グローランサの各種族・民族で死の神話の扱いはそれぞれ特色がありますが、神知者が統一神話を作ったことで共通の原型、もしくは神話が擬似的に存在し、また神知者が滅びた後に逆に、地方神話に影響を与えた感があります。要素を粒子として分離して…

暗黒と再生のまとめ

ペランダ版の「光持ち帰りし者」の神話です。オーランス人のものと比較すると面白いかも。・暗黒と再生:死の天空・暗黒と再生:ヴェロルティナの民・暗黒と再生:儀式が行われた後・暗黒と再生:テュロス神が世界を覚醒させる・暗黒と再生:イドジャルトス…

暗黒と再生:デンダーラの帰還

デンダーラは天空の輝く白い惑星であり、62日ごとに昇り、沈む。この惑星はエンテコスの家であり、この惑星からエンテコスはその美点を愛する女たちや男たちに加護を与える精霊を放つのである。女神は地界にいて、世界に気づかれなかった。女神の生命を燃え…

暗黒と再生:解放された天空

知っている通り、テュロスは蝙蝠の後をつけて、「不可能の門」を見つけた。彼は「門たる車輪」を横に回してどけて、「楽士の神」を外に出した。「楽士」は自分の恋人を導き、音楽を世界に戻したのである。(注1)その後、神々は東方はるかに集結し、楽士に演…

暗黒と再生:イドジャルトス

その後、神々は評議会の席に座り、自分たちのうちだれが指導者になるべきか決めようとした。彼らは皇帝の暴政を避けるために、王を戴かずに、必要に応じて指導者を選ぶことを決めた。このことを心に決めて、神々は再びテュロスとオリアを自分たちを治める者…

暗黒と再生:テュロス神が世界を覚醒させる

「灯明持つ」テュロスは自分の父である神、(我々は「力の神」と呼ぶ)テュロスをも目覚めさせた。生命力の神は、「父なる」テュロスの祭壇に住んでいて、バロヴィウスの都で目覚めた。そうしてテュロスは自分の息子たちをも目覚めさせた。テュロスは最初「…