オーランス人

ハロノ・皇帝・イェルムとその死

オーランス人の神話には「火の部族」と呼ばれる敵の集団が登場します。その首領が「皇帝」と呼ばれる存在です。この部族は歴史時代でいうところのペローリア地方のダラ・ハッパ帝国と同視されていますし、その首領はダラ・ハッパの主神にして太陽神の名前イ…

アメリカのグローランサゲームファンの歴史

以下は公式サイトのGlorantha Q&A Lismelder Clan Transcript (http://moondesignpublications.com/forums/glorantha-q/lismelder-clan-transcript)の内容です。以下David Hall氏の灰色犬氏族/リスメルダーのキャンペーンについての発言:・1996年には灰色犬…

パマールテラ年表

以下はMissing Lands p.58の年表の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。おそらく単語で不明なものが多いとは思いますが、質問してくだされば私が答えられる範囲では答えようと思います。初期の移住期475年ごろ:ラスカーダン族(訳注1)がエルフに滅ぼ…

ヒョルト王9:ヒョルトの死

下記はBook of Heortling Mythologyの一部の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。ヒョルト王のサガの最後の部分です。おそらくオーランス人と神の理想的な関係について暗示しているのだと思われます。ヒョルトの死稲妻がヒョルトを殺した。エスロリ…

ヒョルト王8:イヴァーンの目覚め

下記はBook of Heortling Mythologyの一部の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。イヴァーンの目覚めヒョルトがイヴァーンを眠りから醒ました。しかしイヴァーンが目覚めたとき、ヒョルトは怪我で死にかけていた。そしてイヴァーンの手当てで(息と…

ヒョルト王7:イヴァーンと氷の墓

下記はBook of Heortling Mythologyの一部の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。イヴァーンと氷の墓イヴァーンが休息すると、天候は悪化し、雪と氷がイヴァーンの体を覆った。しまいにはイヴァーンは氷の巨人に埋葬され、氷の穹窿のなかで眠りにつ…

ヒョルト王6:ヒョルトとイヴァーン

下記はBook of Heortling Mythologyの一部の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。ヒョルトとイヴァーンイヴァーンはこれまで生きていた女性の中で最も偉大である。イヴァーンは我らの民の母である。イヴァーンは偉大なる一族の子孫であった。アーナ…

ヒョルト王5:ヒョルトとオーランス

下記はBook of Heortling Mythologyの一部の抄訳です。ヒョルトがいかに再びオーランスの信仰を取り戻したか説明しています。訳の間違いの責任はzebにあります。ヒョルトとオーランス「ひとつ心の戦」の後のケロフィネラは戦いの前よりすべてが良くなった。…

ヒョルト王4:ひとつ心の戦い

下記はBook of Heortling MythologyのUnity Battleの描写の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。ひとつ心の戦いUnity Battleヒョルトはシリアスドーラに向かった。(後にイリルヴェルヴォール、もしくはホワイトウォールと呼ばれることになる砦であ…

ヒョルト王3:創始者ヒョルト

以下はBook of Heortling Mythologyの「我が戦い、皆が勝った」の描写の抄訳です。ここの文章は非常に謎めいていて、訳は困難ですが、含まれている意味を察してくれればと願っています。創始者ヒョルトヒョルトは砦の間を疾駆する「鹿の民」のひとりであった…

ヒョルト王2:概要

以下はおそらくKing of Sartarの記述の再掲ですが、再度翻訳します。訳の間違いの責任はzebにあります。ヒョルト王これは古代の物語である。太陽が天で止まった時よりはるか昔であり、太陽が天に昇るはるか昔のことである。暗黒の時代のことである。その時代…

ヒョルト王1:ヒョルト王の祖先

以下はBook of Heortling Mythologyの一部の抄訳です。訳の間違いの責任はZebにあります。ヒョルトの祖先ヒョルトはこれまで生まれてきた全ての人類のなかでもっとも偉大な者である。我らはヒョルト人であり、彼の民である。ヒョルトは偉大な血筋のもとに生…

Book of Heortling Mythology

At 184 pages, the Book of Heortling Mythology is an indispensable guide to Orlanthi gods and myths, and a wonderful resource for both GMs and players.だそうです。Sartarと一緒に買えるといいですね。

ヘンドリック王5(大いなる跳躍)

ヘンドリックの大いなる跳躍[太陽暦432年]ある日のこと、一度として同じ場所で二晩過ごしたことのないヘンドリック王が伝言を受け取った。スロントスに大軍が上陸しており、この軍は邪悪な魔術師や無神論者の群れで構成されていて町を襲っているとのことだっ…

ヘンドリック王4(敵)

ヘンドリックの敵「壺の」ダマンタがヘンドリックの最初の敵だった。ダマンタはやって来ると、皆の衆が森の中に抑えられているだけで満足していた。「狩人」の氏族は森の中に追われた。しかし狩人たちは防御をすり抜けて入り込むことがいつも可能だった。し…

ヘンドリック王2(自由の主)

ヘンドリックはいつも「夏と冬のフクロウの民(原注1)」にあたかも祖霊であるかのように歌いかけていた。(そのような事実はなかったが)ヘンドリックは「夏と冬のフクロウ」への呼びかけを神々すら知らない頃の若いうちから始めていた。誰もがヘンドリック…

ヘンドリック王1(自由の主)

以下はHistory of the Heortling Peoples 66ページから69ページの記事の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。この記事は「デュレンガルドの巻物」と呼ばれるグローランサの文書で、スロントスの大公のために神知者の間諜がヘンドレイキの伝説を集め…

鉄の戦争3

アラティア渡しの合戦アラティア渡しAlatier Crossは比較的大人数の者がジストル島に渡ることのできる唯一の場所である。アラティア渡しは潮の流れる平地で、潮が引いたときには数マイル続く歩行可能な開けた地面となる。何箇所かはすべりやすく、貝類が棲ん…

鉄の戦争2

ヘンドレイキ族の王、アンドロルフィン王「古の伝統主義者」の王、アンドロルフィンは精神的に「新たなる同盟」の計画に賛同していたが、政治的には直接関わることはできなかった。アンドロルフィンは最初のうちジストル教団と戦おうとする「輪」の懇願の全…

「メルデックの禍」レンヴァルドの辞世の歌

以下はHoHP58ページの詩句の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。我こそは勇士たちと熱狂のもとに強者であったもの我こそは血を見ることなしに戦団を渡ることなかったもの我こそは「オーランスの憤怒」と呼ばれたもの我こそは争いと叫びを敵にもたら…

鉄の戦争1

続いて守り手でなく、攻め手の集団の記述に移ります。King of Sartar(邦訳「グローランサ年代記」)にもこの戦争について記述があり、「オーランスと機械の神」の題名で抜粋がまりおん殿の記事にあります。より客観的な記述はHistory of the Heortling Peop…

調停地Adjusted Land

「調停地Adjusted Land」と言う呼び名はあくまでヒョルト人側の呼称で、エスロリア人からは「失われた地Lost Land」と呼ばれます。第二期末、1042年のEWFの大変動に乗じてエスロリア南部のリゴス市とアモネル市が男性の族長たちに抑えられ、族長たちがヘンド…

オデイラ信仰について

オデイラ信仰の面として熊神としての信仰と、狩猟神としての信仰があります。Storm Tribe143ページにあるとおり、シリーラではオーランスよりもオデイラの方を重要な神と見なす伝統があります。(大いなる熊としての信仰についてはDragon Pass Gazzetterの30…

死の神話

死の神話グローランサの各種族・民族で死の神話の扱いはそれぞれ特色がありますが、神知者が統一神話を作ったことで共通の原型、もしくは神話が擬似的に存在し、また神知者が滅びた後に逆に、地方神話に影響を与えた感があります。要素を粒子として分離して…

「再昇天」におけるオーランス

以下はGlorious Reascent of Yelm 87ページにおける、イェルムとオーランスの間の神話についての解説です。訳の間違いの責任はzebにあります。「イェルムの栄光ある再昇天」におけるオーランスダラ・ハッパ文化圏の南方にはもうひとつの文化圏があり、今日ド…

ストーム・ブル教徒の心理2

「もうやめろ!」私は泣き叫びました。しかしカルトの者たちは私の懇願を無視し、さらに深く深く潜っていきました。もうひとたびの襲撃で、この時は人間とブルーが我々を覆う影から共に襲いかかってきました。しかしウロックス・カルトの者はこれらのスライ…

ストーム・ブル教徒の心理1

以下はAvalon Hill版Lords of Terror89ページから90ページの記事の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。「混沌感知」の呪いとウロックス教徒の感覚についての記事です。(また彼らの悲劇性についても)ストーム・ブル教徒の心理アルキブ・ジャハナス…

十の愛される物語

以下はStorm tribe 118ページの囲み記事の抄訳です。(訳の間違いの責任はzebにあります。)例によって「ジョンスタウン大鑑」の一部として挙げられています。ジョンスタウン大鑑#299,235号十の物語が人々に愛され、分かち合われている。「光持ち帰りし者の…

聖なる息

以下はThunder Rebels p.59 Sacred Breathの記事の抄訳です。翻訳の間違いの責任はzebにあります。(オーランス人の魂と供物の概念について主観的な見方を語っています。)お前の息は神聖である!お前は多くの息を持ち、お前の内側に風を持っている。最初の…

ヘンドレイキの地への旅2

セン・センレネンSen Senrenenヘンドレイキ人の古来の故郷がセン・センレネンです。この地から「自由人」ヘンドリックが出ました。この地は起伏の激しい岩山や峡谷の国であります。住んでいるのは大部分牧人や、彼らの家畜である牛や羊です。セン・センレネ…