オデイラ信仰について

オデイラ信仰の面として熊神としての信仰と、狩猟神としての信仰があります。

Storm Tribe143ページにあるとおり、シリーラではオーランスよりもオデイラの方を重要な神と見なす伝統があります。(大いなる熊としての信仰についてはDragon Pass Gazzetterの30ページにもちらりと出てきます)現代ルナーについては下記の絵皿の絵をご覧下さい。

http://www.glorantha.com/library/history/plate5.html

この赤の女神がまたがっている星の熊がオデイラだと考えられているのです。(解釈は伝統主義者とルナーで異なるようです。)現在のルナー帝国のシリーラ君主領では「月の熊」のカルトが盛んで、これは「星の熊」たるオデイラと同じ神、もしくは関係のある神ということで伝統主義者とルナーの論争の対象となっています。「月の熊」の七つの面と司っている相は以下のとおり:
・月を観るものMoon-Gazer(下弦三日月):予見者
・ウルル・ユーUrruYoo(新月):狩人
・眠るものThe Sleeper(暮月):癒しと眠り
・カンダー・ユーCandarYoo「食べ物集め」(上弦三日月):食物を集める者
・巣を作るものNest-Builder(上弦半月):婚姻と家庭
・燃える赤き月Red Moon Burning(満月):権力と君主
・ベンドラ・ユーBendraYoo「直立するもの」(下弦半月):戦士と守護者

サマリはILH1の28ページから29ページ、細かい記述はMark Galeotti教授がThe Four Scrolls of RevelationsというConvulsion C02のコンベンション本に詳しく書いています。

狩猟者としてのオデイラはRQ第三版で狩人の神々として一括で表現されていたように、《穏やかな死》、食物を得るために殺しを行うが、獣の魂を正しく輪廻に戻すことによって行為を正当化する術を司るカルトです。(同一の分類として、プラックスの「捨子」やパマールテラのラスート、ウズ族のゾングがいます。)弓を持っている狩人の星座は現実のオリオン座のようにグローランサの多くの文化で知られており、プラックスでは「捨子Foundchild」、東方ヴィゼラではヘンサラーヴァHensarava、ルナー帝国中部地方ではおそらくケンストラータKenstrataと呼ばれています。

狩猟の神々に「鉄の蹄」が会いに行く話は日本語版「ドラゴンパス年代記King of Sartar」の133ページに少々載っているような。以上とりとめもなくですが、オデイラに関してはこれくらいに。