ルーン鉱

RQからHQにいたるグローランサの連続性を好ましいと思う立場の者として、ルーン鉱と呪鍛について改めて考察させてください。

グローランサの多くの民は、金属を神々の骨と考えています。青銅は風の神々の骨という話です。神話に則って銅(大地の金属Copper)と錫(天空の金属Tin)の合金です。

鉄はドワーフの秘密のひとつですが、多くの他の民がこの秘密を盗んで自分のものにしているようです。エルフとトロウルは鉄に弱いという弱点を持っています。

グローランサの魔術の形式として、金属を呪鍛する術が知られていて、この魔術の処理が施された金属はもとは柔らかくても堅牢になります。[2009/04/07コメントZeb]
職人技はさておき、単純に材質だけで剣の優劣を考えると、上から下へ順に並から上質になります。
・青銅の剣(呪鍛なし)
・呪鍛された剣(鉄以外の任意の材質)
・呪鍛された鋼の剣
・アダマントの剣(アダマントは真の石を精錬したもの、アーカットの不壊の剣Unbreakable Sword)

呪鍛の性質として:
1)金属に青銅と同様の強度を与える
2)通常の武器が効かない異界の生物にダメージを与える威力を与える
3)当該の金属の特殊な性質を引き出す
青銅の呪鍛された剣は2)しか利点がないこと、鉄の呪鍛されていない剣は魔術を妨げることからいずれもレアであると思われます。

以下は古の秘密Secrets Book日本語版31ページからの抜粋です。
銀(Ul鉱):呪鍛されている・されていないにかかわらず、ワーウルフやレイスのような、魔術にしか影響を受けない生物を傷つけることができる。呪鍛していない銀はかなり軟らかいため、棍棒やスリングの弾にしか適していない。

青銅(Hu鉱):グローランサではもっとも重要な金属である。この金属は採掘もできるし、Ga鉱とZe鉱の合金として手に入れることもできる。青銅を呪鍛する儀式魔術はあまり一般的でない。しかし、青銅からは実用的な武器や防具、道具を魔術の助けなしで作ることができる。青銅は、「神々の戦争」で死んだ嵐の神々の骨から生じた金属である。そのため、ごく稀に、本来の骨の形を留めた青銅片が発見されることがある。これらは非常に高い価値を持ち、ときとして魔力を持っている。ただ残念なことに、これらは容易に模造できる。


ただ上記は戦闘と装備に重点を置いたRQのルールから出たゲーム的結論なのでHW系ではあてはまらないか、重要ではないかもしれません。

下記は同じくSecrets Book p.32に載っているカルトと各呪鍛儀式の関連の一覧です。
アーガン・アーガー:鉛
アーナールダ:銅
赤の女神:友好カルトより鉄と銀
アズリーリア:銅
アルドリア:銅
イェルマリオ:黄金と鉄
イェルム:黄金と鉄
オーランス:鉄と銀
カイガー・リートール:鉛
河川の神々:水銀
ゴゴーマ:鉄
七母神:友好カルトより鉄と銀
ストーム・ブル:鉄
ビーリー:鉛
ゾラーク・ゾラーン:鉛
タイ・コラ・テック:銅
トゥサンクス:鉄
東方諸島の神々:通常なし
バービスター・ゴア:銅と鉄
フマクト:鉄
マーラン・ゴア:鉄
マガスタ:水銀
街の神々:通常なし


また金属がグローランサで稀少であることから、呪鍛された武器はさらに稀なものであるということは言えます。
Metal in Prax

Inginew SwordsmithのカルトについてはTales of the Reaching Moon#15号に初めて掲載されました。(著者はDuncan Rowlandです。)このRQの同人設定だと、Inginewはフマクトの息子ということになっています。