ヒョルトランド

ヘンドリック王5(大いなる跳躍)

ヘンドリックの大いなる跳躍[太陽暦432年]ある日のこと、一度として同じ場所で二晩過ごしたことのないヘンドリック王が伝言を受け取った。スロントスに大軍が上陸しており、この軍は邪悪な魔術師や無神論者の群れで構成されていて町を襲っているとのことだっ…

ヘンドリック王4(敵)

ヘンドリックの敵「壺の」ダマンタがヘンドリックの最初の敵だった。ダマンタはやって来ると、皆の衆が森の中に抑えられているだけで満足していた。「狩人」の氏族は森の中に追われた。しかし狩人たちは防御をすり抜けて入り込むことがいつも可能だった。し…

ヘンドリック王3(ハルマストとの出会い)

ヘンドリック王とハルマストある時、ヘンドリックは若き日のハルマストと出会った[411ST]。その時は誰もハルマストのことを知らなかった。単なるケタエラに現れた、古代の力のルーンの刺青で覆われたよそ者に過ぎなかったのである。ハルマストこそが「ノチェ…

ヘンドリック王2(自由の主)

ヘンドリックはいつも「夏と冬のフクロウの民(原注1)」にあたかも祖霊であるかのように歌いかけていた。(そのような事実はなかったが)ヘンドリックは「夏と冬のフクロウ」への呼びかけを神々すら知らない頃の若いうちから始めていた。誰もがヘンドリック…

ヘンドリック王1(自由の主)

以下はHistory of the Heortling Peoples 66ページから69ページの記事の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。この記事は「デュレンガルドの巻物」と呼ばれるグローランサの文書で、スロントスの大公のために神知者の間諜がヘンドレイキの伝説を集め…

鉄の戦争3

アラティア渡しの合戦アラティア渡しAlatier Crossは比較的大人数の者がジストル島に渡ることのできる唯一の場所である。アラティア渡しは潮の流れる平地で、潮が引いたときには数マイル続く歩行可能な開けた地面となる。何箇所かはすべりやすく、貝類が棲ん…

鉄の戦争2

ヘンドレイキ族の王、アンドロルフィン王「古の伝統主義者」の王、アンドロルフィンは精神的に「新たなる同盟」の計画に賛同していたが、政治的には直接関わることはできなかった。アンドロルフィンは最初のうちジストル教団と戦おうとする「輪」の懇願の全…

「メルデックの禍」レンヴァルドの辞世の歌

以下はHoHP58ページの詩句の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。我こそは勇士たちと熱狂のもとに強者であったもの我こそは血を見ることなしに戦団を渡ることなかったもの我こそは「オーランスの憤怒」と呼ばれたもの我こそは争いと叫びを敵にもたら…

鉄の戦争1

続いて守り手でなく、攻め手の集団の記述に移ります。King of Sartar(邦訳「グローランサ年代記」)にもこの戦争について記述があり、「オーランスと機械の神」の題名で抜粋がまりおん殿の記事にあります。より客観的な記述はHistory of the Heortling Peop…

鉄の戦争Iron War

「鉄の戦争」は第二期の907年から917年に行なわれたケタエラ南部、忘神群島God Forgotのある都市の十年にわたる包囲戦です。都市は当時、神知者帝国を受け入れた無神論者の住民によって危険な魔術の実験が行なわれていました。都の名前はロクシルLocsil、ま…

レガリアRegalia

レガリアregalia(王章)ラテン語に由来するこの語ですが、グローランサの設定で頻用されています。縁故を重視するHW/HQにおいても権威ある品物を持つことが即影響力の上昇につながるというメカニック的(悪く言えば皮相的な)面を置いても、魔術的な世界で…

ヒョルトの国と聖王国2

ヴォルサクシ族とウロックス教団ヴォルサクシの諸部族は決してベリンタールの改革を完全に受け入れることはなかった。ヴォルサクシ族はたいていの場合軍事力で抑圧を受け、よく言って不承不承の臣下に過ぎなかった。1340年、ヴォルサクシ族の王(ラーンステ…

ヒョルトの国と聖王国1

下記はHistory of The Heortling Peoples 86ページから87ページの記事の抄訳です。かつてGlorantha Digestで17C現在のヒョルトランドの情勢について激論が交わされました。この議論に対してグレッグがある程度公式な答えを与えていると私は解釈しています。…

聖なる息

以下はThunder Rebels p.59 Sacred Breathの記事の抄訳です。翻訳の間違いの責任はzebにあります。(オーランス人の魂と供物の概念について主観的な見方を語っています。)お前の息は神聖である!お前は多くの息を持ち、お前の内側に風を持っている。最初の…

ヘンドレイキの地への旅2

セン・センレネンSen Senrenenヘンドレイキ人の古来の故郷がセン・センレネンです。この地から「自由人」ヘンドリックが出ました。この地は起伏の激しい岩山や峡谷の国であります。住んでいるのは大部分牧人や、彼らの家畜である牛や羊です。セン・センレネ…

ヘンドレイキの地への旅1

ヘンドレイキの地への旅下記はHistory of the Heortling Peoplesの62ページから65ページに載っている記事の翻訳です。翻訳の間違いの責任はzebにあります。下記の記事は、925年ごろ第二期の神知者(スロントス大公国)のスパイがヘンドレイキの国を訪れたと…

コリマー部族:葡萄の予言とクリアワイン

ドラゴンキル以来、オーランス人たちは南北に分断され、連絡は通常の手段では閉ざされました。それにも関わらず南方のオーランス人は神が「青の城の戦い」で傷ついたことに気づき、北方に赤の月を見つけました。以下はKing of Sartarの記述です。オーランス…

ストーム・ブルとオーランス

うーん、まず何から申し上げればよいか:・プラックスはRQ第二版から冒険の舞台として知られていたので、ストーム・ブルに関しては公式・非公式も含めてドキュメントは多いです。(私の知らないものもたくさんあると思います。)・印刷されているもので最新…

ラーンステイ団

ラーンステイ団下記はHistory of the Heortling Peoples p.75のLarnstingsについての記事の抄訳です。ラーンスティング(以下ラーンステイ団)は奇怪で理解しがたい人々である。私の情報提供者たちはそれぞれ異なる説明をする。ここで私が出すまとめは私が出…

虚無の穴

虚無の穴グローランサには知られている限り二つの虚無の穴があります。ひとつは「マガスタの渦」で、ここの虚無の穴は天宮の神のひとり、カーガン・トールが持場を捨てて、ワクボスがスパイクに侵入したときにできました。ここの穴から世界が崩壊しなかった…

ラーンステイとヘンドレイク王

・History of the Heortling Peoplesによると、ロカマヤドンがオーランス信仰を禁じたとき、唯一Twisting Wind(訳すと「屈折する風」?)の魔法を使うヘンドレイク王のみ、影響を受けなかったとのこと。この人はグバージ戦争中、ゲリラ戦の長として「光の帝…

キトリの謎

キトリの謎むむ、ぴろきさんに倣って、私も原文に当たってみました。新しく分かったコト・キトリは人間ではない(あるいはそうでなくなった)・キトリはトロウルでない(もちろんタスクライダーでもない)・キトリの友人には人間もトロウルもいる・キトリ(…

ヒョルト族の王たち

我らの王たち、オーランスの王たちの表1.ウーマス2.オーランス、ウーマスの子3.ヴィングコット、オーランスの子4.「王者」コーディグ、ヴィングコットの子5.ビビドス、「十人の妻持つ」6.カバラコス、「氷落ちる戦いの」7.ラスタガール、「邪悪な」、剣と兜…