暗黒と再生:解放された天空

知っている通り、テュロスは蝙蝠の後をつけて、「不可能の門」を見つけた。彼は「門たる車輪」を横に回してどけて、「楽士の神」を外に出した。「楽士」は自分の恋人を導き、音楽を世界に戻したのである。(注1)

その後、神々は東方はるかに集結し、楽士に演じられたのと同じ音楽が光なき洞窟の口で演奏された。この洞窟から「生命の娘(注2)」が虜囚の身から逃れてきた。「生命の娘」が現れる前、全ての劣位の存在が、まるで彼女のペットであるかのように巣穴に隠れたのである。

最後に、古代の神々が再び現れた。カルグザントとシャーガーシュが再び現れて、勇をふるって天蓋の外から、天界へと再び向かった。二人の神は天界を登り、カルグザントは星々を解放した。シャーガーシュは邪悪な星々を投げ落とし、地界へと邪悪な星々を連行した。その後、シャーガーシュは再び現れて、何度も同じことを天界がきれいになるまで続けた。その後シャーガーシュはロカーノウスを天界に戻し、勝利を記念し、日付を数えられるようにしたのである(注3)。

その後、他の惑星が出現し、ついには太陽が再び昇った。陽光をもたらし、完全と健康が世界に戻ったのである。

注1:この出来事が銀の時代における星のなんらかの動きを示しているのだろうが、訳者には不明
注2:DenegEria。ヒョルト人神話のヴォーリアに類似。
注3:この部分は非常にダラ・ハッパ神話の影響が目立つ。

Excerpt from Greg Stafford's Entekosiad