ペローリア

Six Agesの背景世界について

太陽神の末裔Six Agesの背景であるグローランサの神話世界を知るためにまずグレッグ・スタフォードの古代ダラ・ハーパを描写するGlorious ReAscent of Yelmから入ります。SA1およびSA2の時代は歴史が始まる前の神代で神々がいまだ人類とともに地上を闊歩し、…

ペント人の起源

2023/8/30 Jeff Richard氏のWell of Daliathの記事の翻訳です。記事の翻訳の責任はZebにあります。 長いこと断片的だったペントの騎馬民族の起源について。またペント人にもイェルマリオが信仰されていることが明らかにされました。 神代ペローリア最初期の…

バイソスの神話4

恵みを与える神、バイソスその夏、デディ・ゾラ・ルが到来しました(注1)。彼らは水の底に棲んでいる者たちであり、常に征服を率いる者たちでした。彼らはバイソスが民にこれらのことを教えるのを許せませんでした。そして持っている魔術でバイソスを滅ぼそう…

バイソスの神話3

正しき神、バイソスバイソスはケフ・タヴァルとエススの息子であり、ケレウスの年若い兄弟でした。ケレウスはバインドルの王の称号を唱えました。ケレウスが年老いると、王の愛する踊り子たちが誘拐されて、人食いの神であるヤー・ガンに生贄にされました。…

バイソスの神話2

ケレウス公子ケレウスが二人の長男でした。ケレウスは自分たちをエネルヴィEnelviと呼んでいる民の王となりました。彼らは今日ヴァンスタル(注1)と呼ばれる土地で暮らしていました。ケレウスは神官王の王朝の創始者となりました。この民は自分たちをケレウス…

ダラ・ハッパの裏の歴史

鮎方さんやPeterの書かれたことから、 1)ケスティノロスやマナルレイヴァス、マニマトは単一の人物ではなく、王朝だった(ダラ・ハッパ人よりダージーン人の方が正しければそうなりそうです) 2)ケスティノロスが鳥復活です!と言っている間に氷河到来、リン…

バイソスの神話1

ケフ・タヴァルとエススエススは「緑の女神」アルクの娘でした。ある日のこと、エススが乙女の花輪をつくるために花を集めていると、大きくて美しい雄牛が流れをわたって草を食んでいるのを見ました。その雄牛は輝くようなミルク色をしていて、エススはあま…

Entekosiadの分解

Yelmの分解、とかじゃなくて。Green Editionの本がばらけてしまいました。装丁の仕方からしていつかは来ることだとは思っていましたが。どうしようかな。どなたかうまく直すやり方ご存知でしたら、教えていただけませんか。あと、Bisosaeの訳の方がLendarshi…

ルナー帝国の代表たち

Champions of the Reaching Moonの紹介記事はそういえば読んだことがありません。(Mark Galeotti教授の記事が難解なのも原因かもしれませんが・・・慣れてみると面白い。)内容としては最初の半分はMasters of Luck and Deathと同じヒーローバンドや団体の…

ジェナロング朝

プレントニウス氏の手にかかって、ほぼ徹底的に悪玉にされた皇帝たちです。中には本当に騎馬遊牧民なの?という面子もありますが、そこは政治的に無視の方向で来たようです。ジェナロングとヴラノストゥムに関しては貶める材料がなかったというところでしょ…

コルダフと十の試練の公子たち6

大いなる反撃イェルムの後継者の再昇天は世界じゅうに深刻な反響をもたらしました。[遊牧民の]将軍たちの皇朝は東方から大軍を呼び寄せて、「十の公子たち」の生き残りの三人を滅ぼす助けにしようとしました。将軍たちは妖魔の祖霊や、神話上の獣や、特殊な…

コルダフと十の試練の公子たち5

コルダフの即位最後には、「十の公子たち」のうち三人の候補者が残されました。誰が次の皇帝になることを望まれているか決めるために、殺しあうことは望んでいませんでいた。彼らはふさわしい皇帝を頂くことを切望していました。そして召集された大衆のもと…

コルダフと十の試練の公子たち4

マニマトのブローチダージーンの地は常にシュールエンスリーバ女神(注1)が最初の反乱をそそのかしてからというもの、問題のある地域でした。マナルレイヴァス皇帝はダージーン人を抑えるためにシャーガーシュ神を遣わしたものでした。全ての善良な者が皇帝「…

コルダフと十の試練の公子たち3

真の帝国の拡大ジェナロング朝の領主たちはダラ・ハッパの皇帝でしたが、善い皇帝たちではありませんでした。ジェナロング朝の支配下では土着民が冷酷な領主たちを嫌って数多くの反乱が起きました。また、皇朝の皇帝たちのなん人かは異国の土地や他の古代の…

コルダフと十の試練の公子たち2

十の試練の公子たち十の試練の公子たちは全員「賢者」コルメーシャ(注1)の血を引いていました。それぞれが最古の知られている伝説を成就し、真の太陽を世界に再び呼び戻す者になろうとしていました。この務めは簡単な仕事ではなく、彼らは世界を遠くまで旅し…

コルダフと十の試練の公子たち1

以下はGlorious Reascent of Yelm(Ivory Edition)48ページから53ページの記事の抄訳です。訳の間違いの責任はZebにあります。コルダフ我らの輝く、人に秀でるコルダフ皇帝陛下は「兵士」コルツァネルムの息子です。コルダフ様はご家族が「新たなる神殿」(注…

狂えるスルタン

狂えるスルタン狂えるスルタンMad Sultanと呼ばれる人物は17世紀現在もドラストール中部の「腐敗の地Rotground」に住んでいる半神です。以下はこの狂人の由来と、周囲の正気な世界の住民の関わりについての略歴です。太陽暦1232年(第0ウェイン12年)、クエ…

ピューレンディ2

ケンストラータは考えました。「俺は息子なしでは生きていけない。」ケンストラータはこの災いを解決するため、自分の「生命の贈り物」(訳注3)を使うことを決意しました。ケンストラータは聖なる地で自分の長柄を地面に突き刺し、「創造主」に談判するため…

ピューレンディ1

ピューレンディ(Purendi)はオロジェリアとケンストラータの子供である神ですが、ペローリアに棲息する白い尾を持つ鹿の種類でもあります。(訳注1)以下の神話はEntekosiad 75ページから76ページの二人の息子についての神話です。訳の間違いの責任はzebにあ…

暗黒と再生のまとめ

ペランダ版の「光持ち帰りし者」の神話です。オーランス人のものと比較すると面白いかも。・暗黒と再生:死の天空・暗黒と再生:ヴェロルティナの民・暗黒と再生:儀式が行われた後・暗黒と再生:テュロス神が世界を覚醒させる・暗黒と再生:イドジャルトス…

「再昇天」におけるオーランス

以下はGlorious Reascent of Yelm 87ページにおける、イェルムとオーランスの間の神話についての解説です。訳の間違いの責任はzebにあります。「イェルムの栄光ある再昇天」におけるオーランスダラ・ハッパ文化圏の南方にはもうひとつの文化圏があり、今日ド…

暗黒と再生:デンダーラの帰還

デンダーラは天空の輝く白い惑星であり、62日ごとに昇り、沈む。この惑星はエンテコスの家であり、この惑星からエンテコスはその美点を愛する女たちや男たちに加護を与える精霊を放つのである。女神は地界にいて、世界に気づかれなかった。女神の生命を燃え…

暗黒と再生:解放された天空

知っている通り、テュロスは蝙蝠の後をつけて、「不可能の門」を見つけた。彼は「門たる車輪」を横に回してどけて、「楽士の神」を外に出した。「楽士」は自分の恋人を導き、音楽を世界に戻したのである。(注1)その後、神々は東方はるかに集結し、楽士に演…

暗黒と再生:イドジャルトス

その後、神々は評議会の席に座り、自分たちのうちだれが指導者になるべきか決めようとした。彼らは皇帝の暴政を避けるために、王を戴かずに、必要に応じて指導者を選ぶことを決めた。このことを心に決めて、神々は再びテュロスとオリアを自分たちを治める者…

暗黒と再生:テュロス神が世界を覚醒させる

「灯明持つ」テュロスは自分の父である神、(我々は「力の神」と呼ぶ)テュロスをも目覚めさせた。生命力の神は、「父なる」テュロスの祭壇に住んでいて、バロヴィウスの都で目覚めた。そうしてテュロスは自分の息子たちをも目覚めさせた。テュロスは最初「…

暗黒と再生:儀式が行われた後

怯えるバロヴィウスの都の民は自分たちの神であるケト・テュロスに「神の審理の儀式」を行った。この時は、ヴェロルティナの言うとおりのことが起きた。ケト・テュロスは捧げ物と儀式のおかげで眠りから覚醒し、自分を呪縛していた冬の敵を追い払うことがで…

暗黒と再生:ヴェロルティナの民

ヴェロルティナの民ハーグの都(注1)に死んだ神にしたがう民がいた。死んだ神の名は「闇の顔」(注2)といい、記憶ある限りの始まりから民はこの神、「闇の顔」を信仰し、名誉を与えていた。「闇の顔」が彼らから目を背け、自らの秘密の火を他の民や国を暖…

暗黒と再生:死の天空

下記はEntekosiad63ページから67ページに記述されているペランダの「大暗黒」の時代の出来事の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。死の天空太陽はダアク(注1)、外から到来した盗賊によって打ち落とされた。ダアクは、盗賊であり、人殺しであり、…

ビゼルエンスリーブBiselenslib

下記はEnclosure誌に掲載されたGreg Staffordのダラ・ハッパ下層民に関する記事の翻訳です。翻訳の誤りの責任はzebにあります。ビゼルエンスリーブビゼルエンスリーブは神々の壁の百柱の神々のひとりであり、したがって起源の神々のひとりです。イェルムは彼…

神々のあやまち:あとがき

「神々のあやまち」の神話に関しては、これでおしまい。できればペランダの「大暗黒」と先駆星(Idojartos)の神話についても機会があればエントリしたいです。蛮族ベルト地帯のライトブリンガーの神話とは一味違います。神々の三つのあやまち:イントロダク…