2009-01-01から1年間の記事一覧

バイソスの神話4

恵みを与える神、バイソスその夏、デディ・ゾラ・ルが到来しました(注1)。彼らは水の底に棲んでいる者たちであり、常に征服を率いる者たちでした。彼らはバイソスが民にこれらのことを教えるのを許せませんでした。そして持っている魔術でバイソスを滅ぼそう…

バイソスの神話3

正しき神、バイソスバイソスはケフ・タヴァルとエススの息子であり、ケレウスの年若い兄弟でした。ケレウスはバインドルの王の称号を唱えました。ケレウスが年老いると、王の愛する踊り子たちが誘拐されて、人食いの神であるヤー・ガンに生贄にされました。…

淡水海の青の民

淡水海の民 神代に淡水海やオローニン湖のほとりに住んでいたのは総称としてオローニンの民Oroninaeや「青い民Blue People」と呼ばれていますが、時代によってさまざまな性質を持っていたようです。湖ができた頃の水の神の後裔たち、邪悪な魔道の神の奴隷と…

バイソスの神話2

ケレウス公子ケレウスが二人の長男でした。ケレウスは自分たちをエネルヴィEnelviと呼んでいる民の王となりました。彼らは今日ヴァンスタル(注1)と呼ばれる土地で暮らしていました。ケレウスは神官王の王朝の創始者となりました。この民は自分たちをケレウス…

Book of Heortling Mythology

At 184 pages, the Book of Heortling Mythology is an indispensable guide to Orlanthi gods and myths, and a wonderful resource for both GMs and players.だそうです。Sartarと一緒に買えるといいですね。

ダラ・ハッパの裏の歴史

鮎方さんやPeterの書かれたことから、 1)ケスティノロスやマナルレイヴァス、マニマトは単一の人物ではなく、王朝だった(ダラ・ハッパ人よりダージーン人の方が正しければそうなりそうです) 2)ケスティノロスが鳥復活です!と言っている間に氷河到来、リン…

バイソスの神話1

ケフ・タヴァルとエススエススは「緑の女神」アルクの娘でした。ある日のこと、エススが乙女の花輪をつくるために花を集めていると、大きくて美しい雄牛が流れをわたって草を食んでいるのを見ました。その雄牛は輝くようなミルク色をしていて、エススはあま…

動物園

洗練の精華と呼ぶか、傲慢と堕落の産物と呼ぶかは別として、グローランサには帝国に運営される動物園が存在していました。第二期には神知者の帝国やユーフに運営される動物園が存在していました。 ツギハギ動物園(Stitched Zoo):マニリア、ドラゴンパス、…

ヘンドリック王5(大いなる跳躍)

ヘンドリックの大いなる跳躍[太陽暦432年]ある日のこと、一度として同じ場所で二晩過ごしたことのないヘンドリック王が伝言を受け取った。スロントスに大軍が上陸しており、この軍は邪悪な魔術師や無神論者の群れで構成されていて町を襲っているとのことだっ…

ヘンドリック王4(敵)

ヘンドリックの敵「壺の」ダマンタがヘンドリックの最初の敵だった。ダマンタはやって来ると、皆の衆が森の中に抑えられているだけで満足していた。「狩人」の氏族は森の中に追われた。しかし狩人たちは防御をすり抜けて入り込むことがいつも可能だった。し…

Entekosiadの分解

Yelmの分解、とかじゃなくて。Green Editionの本がばらけてしまいました。装丁の仕方からしていつかは来ることだとは思っていましたが。どうしようかな。どなたかうまく直すやり方ご存知でしたら、教えていただけませんか。あと、Bisosaeの訳の方がLendarshi…

ヘンドリック王3(ハルマストとの出会い)

ヘンドリック王とハルマストある時、ヘンドリックは若き日のハルマストと出会った[411ST]。その時は誰もハルマストのことを知らなかった。単なるケタエラに現れた、古代の力のルーンの刺青で覆われたよそ者に過ぎなかったのである。ハルマストこそが「ノチェ…

お願い

古いサイト等で探していますが、なかなか見つかりません。 村瀬さんの連絡先、ご存知ならばご一報願えませんでしょうか。あと、oomizuaoさんに「女神の生涯」の記事の英訳の許可を できればいただきたいです。(コメント欄) http://d.hatena.ne.jp/Epikt/2007…

ヘンドリック王2(自由の主)

ヘンドリックはいつも「夏と冬のフクロウの民(原注1)」にあたかも祖霊であるかのように歌いかけていた。(そのような事実はなかったが)ヘンドリックは「夏と冬のフクロウ」への呼びかけを神々すら知らない頃の若いうちから始めていた。誰もがヘンドリック…

ルナー帝国の代表たち

Champions of the Reaching Moonの紹介記事はそういえば読んだことがありません。(Mark Galeotti教授の記事が難解なのも原因かもしれませんが・・・慣れてみると面白い。)内容としては最初の半分はMasters of Luck and Deathと同じヒーローバンドや団体の…

ヘンドリック王1(自由の主)

以下はHistory of the Heortling Peoples 66ページから69ページの記事の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。この記事は「デュレンガルドの巻物」と呼ばれるグローランサの文書で、スロントスの大公のために神知者の間諜がヘンドレイキの伝説を集め…

次の記事

次のトピックとしてはなにが良いでしょうか: 思いつくのは 1)ヘンドリック王の伝説(ヒョルトランド) 2)アヴィヴァスと「輝ける鷲の王」(リンリディ) 3)ウストランドの子ら(灰色の時代のペローリアの王たち) 4)雄牛の民の伝説(バイソスの民) (どれ…

パナクレスとセスタルト

パナクレスPanaxlesとセスタルトSestarto私がこの二人の話を初めて読んだのは同人Tradetalk誌の4号のShannon Appelclineの書いたKingdom of Nightだったと思います。グレッグの考えた設定ではないと思いますが、Esrolia: Land of 1000 Goddessesにも収録され…

女神のすげ替えGoddess Switch

女神のすげ替え神知者の悪名高い実験のひとつとして有名ですが、ここで交換されたスロントスの女神イニカ(Inica)とウェネリアの女神エインコルン(Einkorn)について(ソースが大部分MRGのGlorantha the Second Ageなのでグレッグ設定とは異なるかも):1)イニ…

混沌の侵略

以下はAvalon Hill版Lord of Terror14ページの記事の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。グバージとは何者だったのか?ジルステラのセロフィスの「単一神話」より混沌は「神々の戦い」の争いで生成した裂け目を通して世界に入り込んだ。最初に潜り…

ドワーフ族の機械戦争

以下はWeb上の公式サイトの記事Why I Dislike Mostali?の一部の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。機械戦争最大のドワーフの自らの秘密を守ろうとする活動の例は第二期の終わりの、今日聖王国の「左腕」として知られる地域で行なわれた。この諸島…

Glorantha Wiki

Peter Metcalfe氏が管理しているようです。Glorantha Indexにない項目も載っています。 http://glorantha.wikia.com/wiki/Main_Page

三大魔道師

三大魔道師神知者帝国(海と陸の帝国Empire of Land and Sea)には強大な魔道使いが数多くいましたが、グレッグ・スタフォードのKings of Seshnela(およびMiddle Sea Empire)に出てくる三人の魔道師は最強と呼んでいい魔力を持っていたようです。下記の三…

鉄の戦争3

アラティア渡しの合戦アラティア渡しAlatier Crossは比較的大人数の者がジストル島に渡ることのできる唯一の場所である。アラティア渡しは潮の流れる平地で、潮が引いたときには数マイル続く歩行可能な開けた地面となる。何箇所かはすべりやすく、貝類が棲ん…

鉄の戦争2

ヘンドレイキ族の王、アンドロルフィン王「古の伝統主義者」の王、アンドロルフィンは精神的に「新たなる同盟」の計画に賛同していたが、政治的には直接関わることはできなかった。アンドロルフィンは最初のうちジストル教団と戦おうとする「輪」の懇願の全…

「メルデックの禍」レンヴァルドの辞世の歌

以下はHoHP58ページの詩句の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。我こそは勇士たちと熱狂のもとに強者であったもの我こそは血を見ることなしに戦団を渡ることなかったもの我こそは「オーランスの憤怒」と呼ばれたもの我こそは争いと叫びを敵にもたら…

鉄の戦争1

続いて守り手でなく、攻め手の集団の記述に移ります。King of Sartar(邦訳「グローランサ年代記」)にもこの戦争について記述があり、「オーランスと機械の神」の題名で抜粋がまりおん殿の記事にあります。より客観的な記述はHistory of the Heortling Peop…

刀鳴の都

地誌機械都市(後の名を機械廃墟)の記述はStafford LibraryではMiddle Sea Empire、History of Heortling Peoples(以下HoHPと略します)、Esroliaに分散してありますが、細かい描写やガゼッタはありません。Mongooseの「The Clanking City」には詳しい都の設…

ジストル教団2

コスターン島と周辺地域は「万物界Everything World」(訳注3)の万物が不均等に混ざり合っていて、起源において極めて魔道的であった。また島は結合主義者たちが言うにはグローランサを覆う広大なエネルギーの格子(グリッド)の上に位置していたのである。最…

ジストル教団1

以下はMiddle Sea Empire 46ページから47ページの記事の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。ジストル教運動ジストル教運動は物質界から生み出された、神知者の創造を行おうとする動きの現れのひとつであった。神知者たちは世界の物質的な顕現に非常…