2008-01-01から1年間の記事一覧

オーランス人の王のリストの詳解

History of the Heortling Peoplesの冒頭、Our Kings, The Orlanthi King Listを読み解いてみます。DriveThru RPGの無料サンプルにある原文です(冒頭の部分のPDFが開きますので注意してください)番号は王名の前に付されているNoです。ページはHoHPで王たちに…

コリマー部族:レイカ女王の即位儀式

サーターが王国を樹立してから、部族の激しい動きはなくなります。最大の部族であるコリマーですら例外ではなく、サーターの血筋に逆らう王は滅び、多くのコリマー王がサーターのプリンスたちに従ってルナーとの戦いに赴きました。しかし、1602年のボールド…

ヒョルト王のサガの登場人物

ちょっと恥ずかしいですが、「ヴィングコットのサガ」の引用でしょうか、「隠れた王」と「次男」の話が出ましたので、昔書いたヒョルト王のお話です。Hidden Kingsについては、HoHPによるとJardforやKogallは変身術師Shapeshifterだったようです。非公式版で…

コリマー部族:オルトッシ王と「ヴェンハールの子」アーグラス

サーターという人物は全く他の登場人物と毛色を異にしています。ひとつ、問題解決に暴力を用いなかったこと。ふたつ、ラーンステイの変成の魔術に巧みだったこと。みっつ、都市を造ったこと。これらの手段を用いてサーターは争う諸部族をまとめ、テルモリ族…

ぺランダのThree Errors

ぺランダのThree Errorsやっとのことで三つ目まで来ました。長かった。(まだ不老不死が失われたImmortality Lost話が残っていますが)この晦渋な神話の拙訳にはまりおん殿のペランダ語の語彙集が非常に役立ちました。ありがとうございます。あと復活したKev…

神々のみっつ目のあやまち

神々のみっつ目のあやまち:季節というものがない時代、人々には悩みごとがありませんでした。そしてある時男たちが目覚めたのです。これからお話しするのはどのように目覚めが起こったかです:踊りがありました。いつものように、作物の収穫を祝う踊りでし…

ドラゴンパスについて:雑記

ちょっと覚書です。ドラゴンパスの政治的勢力の地図Political Map of GenertelaDragon Pass:Land of Thunderのインデックス:これがないとサプリメントの理解は半減?Dragon Pass:Land of Thunder's Expanded Index

ダラ・ハッパ(ルナー)の軍神たち4:連隊の神々

以下はShreds of Light and Reason 66-68ページのGreg Staffordのルナーの軍神に関する記事の抄訳です。(以前のArmy of Lunar EmpireのWeb記事の再掲だと思われます。)翻訳の間違いの責任はzebにあります。ルナー帝国の軍神たち第一に覚えておくべき原則は…

コリマー部族:鮭を呼ぶ男エンジョーシ

グローランサの魅力は人の生活と神秘が密接に結びついていることですが、神々に始まり、半神とも見まごう錚々たる英雄たちが続き、氏族の創設者たちのようなささやかながら魔術の世界の中で成功と神秘をともに修めた民話の主人公のような者たちが最後にいま…

コリマー部族:ヤランドロスの象牙の玉座

ターシュの「双子王朝」についてはぴろきさんのサイトが一番よく説明しています。十五世紀、南方の山岳地帯に住み着いているクイヴィンの諸部族と異なり、同じオーランス人でありながら、ターシュ王国はすでに国家として広大な領土をもち、ルナー帝国と覇を…

コリマー部族:黒い槍とアンマンガーン氏族

黒い槍についてはEpiktさん、まりおん殿が過去に扱っています。開拓者コリマーの氏族は「黒い槍」の氏族とも呼ばれていました。彼の出身氏族であるオルシャンティについての習慣や原住地についての記述はほとんど(というか全く)ありませんが、槍が個人のも…

コリマー部族の王達

下記のコリマーの王の一覧はグローランサ年代記に載っているジャンスタンの「コリマー王の系譜」(初代カグラドスから十二代目ヴェンハール二世まで)および「アムスタリの書」の「言葉使いの」インガードの記録(十二代目ヴェンハール二世から英雄戦争まで…

コリマー部族:ボーンゴールド王とヴァーマンディ

まりおん殿のグレッグの手書きの地図・記事に基づいて作成したコリマーの地図・記事です。開拓者コリマーは氏族の者がヒョルトランドに戻るのを禁じましたが、完全に秘密にしておくことはできませんでした。「ドラゴン・パスは安全に入ることができ、事実上…

ある日のハルマスト

王たちの戦争で王たちが「大王」の地位を巡って戦争を始めると、農場のハルマストの下を訪れる族長たちや将軍たちがいました。ハルマストいわく、「大王を選ぶのは俺の仕事じゃないし、どう選ぶのかは君たちが決めなさい。」族長たちと将軍たちは戦争を「大…

コリマー部族:葡萄の予言とクリアワイン

ドラゴンキル以来、オーランス人たちは南北に分断され、連絡は通常の手段では閉ざされました。それにも関わらず南方のオーランス人は神が「青の城の戦い」で傷ついたことに気づき、北方に赤の月を見つけました。以下はKing of Sartarの記述です。オーランス…

コリマー部族の謎

サーターの中で最大の部族にして「グローランサ年代記」で一番よく語られている部族。Hero Quest Voicesの例に選ばれていることからいっても、もっともスタンダードで、「善玉」の部族と言えるでしょう。(もちろん周辺の部族からは悪しざまに言われています…

赤の月の重要な地形

下記の記事はTales of the Reaching Moon #16に掲載されたGreg Staffordの赤の月の地形の記事The Body of Rufelzaの抜粋です。翻訳の誤りの責任はzebにあります。ここに挙げているのは、赤の月の表面にある魔力の中心や、主な地形のもっとも良く知られる名称…

ドラゴンの宗教の大要2

・インゴルフを理解するインゴルフは「長き山岳のドラゴン」の流派の一員であった。この流派はオブデュランの伝統を受け継ぐ真の神秘主義的な結社だった。メンバーは瞑想にふけり、理論上はドラゴンの特徴を得ることができるが、瞑想と儀式的な脱皮の上での…

ドラゴンの宗教の大要1

以下はEWFの宗教に対するグレッグの説明です。翻訳の間違いの責任はzebにあります。・竜の神秘主義「舞踏と狩猟団」は一連の儀式と活動を持ち込んだ。「大いなるドラゴン」の秘密と洞察力(またの名を「知りえざる秘密」)に定命の存在が緩慢ながら達するこ…

書いた日数が消えました

お知らせ通り直ってないなあ。もう一回登録したら直るのかな。

都市と煽動家

「その都市を見てみよ。そして我々のところにあんなものが欲しいかどうか考えてみるがいい」(コリマー王オルトッシの言葉)Epiktさんの疑問を考えてみるに、ルナーのカルトは大部分都市に集中しています。帝国人口の14パーセントがNovitiate以上のルナー・…

グバージ戦争の年表

下記はHistory of Heortling Peoplesの36ページから37ページの記事の抄訳です。訳の誤りの責任はzebにあります。410年ごろ:(セシュネラ軍を率いる)アーカットがタニソールの吸血王、「鉄の吸血鬼」グラカマガカンを倒す。417年:アーカットが「セシュネラ軍…

トロウルの大洪水

グローランサの古の種族はかつて、人間よりはるかに栄えていました。人間が優勢の種族となったのはごく最近の話だということです。(また、「時間」というものの感覚も人間とはかなり異なっているようです。)中でも三大種族(エルフ、ドワーフ、トロウル)…

オーランスのアーナールダへの求愛

Orlanth's Wooing of Ernalda以下は以前言及した、Wyrm's Footprint (同人誌Wyrm's Footnoteの良い記事を集めたもの)の82ページの記事の抄訳です。翻訳の誤りの責任はzebにあります。オーランスと大地(話の中では女神アーナールダとして登場する)の関係に…

悪の呼び出し

悪の呼び出しSummon of Evilこの儀式はおそらくグローランサ年代記に初出です。(初出の確認はしていませんが、「悪が呼び出された話」)この儀式の目的は敵を自分の都合の良いときに呼び出すというものです。Orlanth is Dead!の「凍土の戦い」でブライアン…

ダラ・ハッパ(ルナー)の軍神たち3:軍組織

「連隊Regiment」はここで挙げる部隊として活動を行う基本単位としての概論上の用語である。(典型的な連隊は500人から1000人である。しかし、魔術の分遣隊等ではわずか50人のこともありうる)実のところ、このような部隊にはファランクス(ダラ・ハッパ式、…

ダラ・ハッパ(ルナー)の軍神たち2:軍制

以下はImperial Lunar Book 1のImperial Armyの記述(12ページ)の抄訳です。翻訳の誤りの責任はzebにあります。サイロール・ネギアル、軍隊についていわく:「征服は結構なことだ−兵隊どもを遠くに追いやってくれるから!」強大なる帝国軍はグローランサの…

エンテコシアドの時系列

以下は2008年10月、WorldofGloranthaメーリングリストでグレッグがEntekosiadの「時系列」について教えてくれたことのzebの抄訳です。訳の間違いの責任は全てzebにあります。君が理解しなくてはならないことは、全てのこれらの神話は理解を超えたものに対し…

Shreds of Light and Reason

Shreds of Light and Reason入手しました。Continuum 2008のかなり限定された印刷本です。ざっと流し読み。内容はダラ・ハッパのソースブックです。一部(アルコスの記事)絶版のEnclosure誌1号の記事ですが、今回初見せのグレッグの記事も多いみたいです。…

神々のふたつめのあやまち:戦争の発明

神々のふたつめのあやまち:戦争の発明ある日のこと、ナイフで遊んでいる男たちがいました。彼らはなにか女たちを助けることをしたいと思っていましたが、作物の取り入れにナイフを使うことはできませんでした(訳注1)。この時代、大きいときには部屋とか塔く…