コリマー部族:黒い槍とアンマンガーン氏族

黒い槍についてはEpiktさん、まりおん殿が過去に扱っています。開拓者コリマーの氏族は「黒い槍」の氏族とも呼ばれていました。彼の出身氏族であるオルシャンティについての習慣や原住地についての記述はほとんど(というか全く)ありませんが、槍が個人のものでなく、オーダル(共同体)の所有物として継承されたことは確かなようです。

黒い槍 - そっちはそっちの気晴らし、こっちはこっちの気晴らし
黒い槍を追って - まりおんのらんだむと〜く+

(この槍が出現するイベントはKing of Dragon Passにもあります。Humakt Raven Bannerのイベントの方が強烈でしたが)

槍の所有権だけでなく、どのように使うかについても議論が持ち上がったのでしょう。三代の王コールマーは「祖先と同じように、荒野に住まう者のみ槍を見出し、従う権利がある」と言って「黒い槍の氏族」を創設しました。資格のある者のみが氏族に入り、「黒い槍」の秘密を分かち合いました。彼らはターンディサイの精霊の森に住み、黒い牛を育てることで有名でした。(注1)

「黒い槍」の運命はどうあれ、その後、コリマー部族は拡大の道をたどります。リスメルダー部族のマラニからの独立を支援し、タラール戦争で「ハイアロールの三が一」の三氏族を併合し、ザッラーン戦争でヴァーマンディ氏族を編入、マラニから多くの土地を奪いました。結果からするとコールマー王の決断は正しかったのでしょう。

注1:スターブロウの乱以後、アンマンガーン氏族の領地であったターンディサイの森はブラックマー王に奪われ、彼の支持者であるダーステンと黒樫の氏族に与えられました。

黒い槍の氏族がどこに行ったのかは私は知りません。後述のカランドリ氏族のように「万物界Everything World」を離れて異界や小世界に向かったということもありうるし、単に普通の世界で難民として去っていったということもありえます。

私の好みの説は、彼らの祖先の地にして、黒い槍の発祥の地であるSen Senrenenに向かったというものです。