悪の呼び出し

悪の呼び出しSummon of Evil
この儀式はおそらくグローランサ年代記に初出です。(初出の確認はしていませんが、「悪が呼び出された話」)この儀式の目的は敵を自分の都合の良いときに呼び出すというものです。Orlanth is Dead!の「凍土の戦い」でブライアン王はこの術を用いてルナーを呼び出すことに成功しました。

グレッグの考えではこの儀式でいう「敵」は2タイプあります。
・術の使い手に敵対する者であることを自ら認めた者
(つまりヴァーガストに対するロカマヤドン、ハルマストに対するファランギオ)
・「生命を否定する者」、すなわち混沌

この儀式はうまく使えば敵に対して有利な時と場所で戦えますが、場合によってはかえって敵に力を与えてしまうので注意が必要なようです。(コンピュータゲームのKing of Dragon Passにもありました:トロウル、エルフ、冬、獣人、プラックス人、海を昔ながらの敵として設定できましたが、正直、この儀式がなんのためにあるのかわからずにゲームをクリアしました(笑)、都合の悪いときにしか敵が出てきませんでした)


http://a-sharp.com/kodp/bh/KoDPfaq.html


この儀式に留まらず、敵を呼び出す魔術儀式は多くあるようです。(倒して宝を得るとか、慰撫するとか。)詳しいことは下記のページのEnemy Deitiesに少々載っています。


http://www.glorantha.com/new/myth/somegods.html


下記のページはゾラーク・ゾラーンについて。この神はあまり信者はいませんが、なぜ強力なのか説明がされています。答えは敵として呼び出されるから。


http://www.glorantha.com/new/q-and-a/enemy_gods.html


グレッグいわく、これらを魔道社会でいう「Demonization」と混同してはならないそうです。Demonizationは相手の意志によらず、(また相手が混沌の存在でなくても)儀式の対象となった精髄界の存在は儀式が成功すればデーモンになります。ただし、デーモンになった存在の「邪悪な」力を使うか使わないかは信者が決めることで、使用しないという選択もありうるのだそうです。(淡水海の「青人」やスポル人は、使用する方を自ら選択し、従って堕落していったということらしい。)