十の愛される物語

以下はStorm tribe 118ページの囲み記事の抄訳です。(訳の間違いの責任はzebにあります。)例によって「ジョンスタウン大鑑」の一部として挙げられています。

ジョンスタウン大鑑#299,235号
十の物語が人々に愛され、分かち合われている。

「光持ち帰りし者の探索行」、もしくは「いかに世界はひとつに戻されたか」。すべての物語の中で最大の物語。すべてを語るには一昼夜要する。すべての韻律は槍の穂先のように鋭い。

「ハルマストのサガ」。いかに裸足の、山羊食いの枝拾いがヒョルト人最大の英雄になったか。二人でともに物語を朗唱しなくてはならず、一行ごとに交代をおこなう。

「ナルダの祝福」。もしくは「良き土地の喜び」。美しい、センチメンタルな聖歌が独自に氏族ごとにあり、トゥーラの美と魔術について描写する。すべての聞き手が感動して涙する。聖祝期にはこの話は収穫の儀式の一部である。

「アーナールダへの求愛」。いかに嵐の王が最良の花嫁を多くの試練を通して勝ち取ったか、そしてふたつの大きな部族が結合した。この話は男女のロマンスの流儀について実質的なアドバイスとなる。

「次にユールマルがしでかしたこと」。一連の小話でしばしば猥褻なトリックスターの話。好まれる話は「エルマルと三匹の青い羊」、「大いなる腕比べ」(堅実なエルマルとの張り合い)、「いかにユールマルはチ○ボを喪ったか」などが含まれる。

「ヒョルトのサガ」。混沌の時代を生き延びる物語。一節に祖先たちもでてくる。このサガには強力な魔術が込められていて、祖先たちの祝福が、その子孫が朗唱すると炉辺に顕在する。

「ターカロールの勝利」。ルナーを負かした偉大なサーターの王のドラマチックな民謡。「嵐の公子たちの歌」なるさらに長い詩歌の一部。これはコリマーからサーター、サリナーグにつながる偉大な叙事詩

「サーターの道」。英雄サーターの謎。いかに一人の男が神となり、強大な王国を築いたか。彼の炎が再び灯りますように!

「ヴィンガの館のサガ」。ヴィンガ女神を信仰しない氏族すら「赤い髪の娘」は愛している。もっとも有名な物語は「最強の女Fightin'est Woman」たるヴェスタンテス部族のテノステーレであり、国の全ての男性の挑戦者を打ち負かした。彼女は「最後の王家の背信」でラスタガール王とともに死んだ。このサガはベレネステーリ部族の、多くのヴィンガ教徒を輩出したことで有名である「赤髪のロッジ」の物語を含んでいる。

「氏族の血統」、「創始者の物語」、「祖先たちの功績」、「牛盗りの功業(ほら話)」。我々自身も英雄ではないのか?祖先たちが読み上げられるときは、名前を抜かさないように注意することだ!近辺の者を困惑させないように!「牛盗りの功業」はお前の功績を語るものであり、よい物語や詩になるのなら、それらは繰り返し吟じられ、お前の名声は高まることになる。