2009-01-01から1年間の記事一覧

鉄の戦争Iron War

「鉄の戦争」は第二期の907年から917年に行なわれたケタエラ南部、忘神群島God Forgotのある都市の十年にわたる包囲戦です。都市は当時、神知者帝国を受け入れた無神論者の住民によって危険な魔術の実験が行なわれていました。都の名前はロクシルLocsil、ま…

調停地Adjusted Land

「調停地Adjusted Land」と言う呼び名はあくまでヒョルト人側の呼称で、エスロリア人からは「失われた地Lost Land」と呼ばれます。第二期末、1042年のEWFの大変動に乗じてエスロリア南部のリゴス市とアモネル市が男性の族長たちに抑えられ、族長たちがヘンド…

ジェナロング朝

プレントニウス氏の手にかかって、ほぼ徹底的に悪玉にされた皇帝たちです。中には本当に騎馬遊牧民なの?という面子もありますが、そこは政治的に無視の方向で来たようです。ジェナロングとヴラノストゥムに関しては貶める材料がなかったというところでしょ…

エスロリア読後雑感

Esrolia読後雑感 ざっと読んでみました。(表紙のもじゃもじゃは蛇の集まりです。大地のシンボルということでしょうが、ちょっと気持ち悪い) 内容を挙げてみると 第三期の地勢、政治、文化、軍事、一般的な意見(What my mother told me) 軍隊の名称は嵐の時…

ロウドリル

いわゆる神知者に「ロウドリル」と呼ばれる神々の一覧です。 No.Japanese NameEnglish NameWorshipped AreaFirst ReferenceNote 1ロウドリルLodrilDara Happa SubordinatesGenertela BookFarmer God, Generally faithful to Yelm 2内より爆発する者Blows Fro…

ドラゴン・パスを獲得しました

ホビージャパン版ドラゴン・パス(中古)を手に入れました。(旧名White Bear and Red Moon)詳しい考察については後日。

コルダフと十の試練の公子たち6

大いなる反撃イェルムの後継者の再昇天は世界じゅうに深刻な反響をもたらしました。[遊牧民の]将軍たちの皇朝は東方から大軍を呼び寄せて、「十の公子たち」の生き残りの三人を滅ぼす助けにしようとしました。将軍たちは妖魔の祖霊や、神話上の獣や、特殊な…

コルダフと十の試練の公子たち5

コルダフの即位最後には、「十の公子たち」のうち三人の候補者が残されました。誰が次の皇帝になることを望まれているか決めるために、殺しあうことは望んでいませんでいた。彼らはふさわしい皇帝を頂くことを切望していました。そして召集された大衆のもと…

コルダフと十の試練の公子たち4

マニマトのブローチダージーンの地は常にシュールエンスリーバ女神(注1)が最初の反乱をそそのかしてからというもの、問題のある地域でした。マナルレイヴァス皇帝はダージーン人を抑えるためにシャーガーシュ神を遣わしたものでした。全ての善良な者が皇帝「…

コルダフと十の試練の公子たち3

真の帝国の拡大ジェナロング朝の領主たちはダラ・ハッパの皇帝でしたが、善い皇帝たちではありませんでした。ジェナロング朝の支配下では土着民が冷酷な領主たちを嫌って数多くの反乱が起きました。また、皇朝の皇帝たちのなん人かは異国の土地や他の古代の…

コルダフと十の試練の公子たち2

十の試練の公子たち十の試練の公子たちは全員「賢者」コルメーシャ(注1)の血を引いていました。それぞれが最古の知られている伝説を成就し、真の太陽を世界に再び呼び戻す者になろうとしていました。この務めは簡単な仕事ではなく、彼らは世界を遠くまで旅し…

コルダフと十の試練の公子たち1

以下はGlorious Reascent of Yelm(Ivory Edition)48ページから53ページの記事の抄訳です。訳の間違いの責任はZebにあります。コルダフ我らの輝く、人に秀でるコルダフ皇帝陛下は「兵士」コルツァネルムの息子です。コルダフ様はご家族が「新たなる神殿」(注…

オデイラ信仰について

オデイラ信仰の面として熊神としての信仰と、狩猟神としての信仰があります。Storm Tribe143ページにあるとおり、シリーラではオーランスよりもオデイラの方を重要な神と見なす伝統があります。(大いなる熊としての信仰についてはDragon Pass Gazzetterの30…

狂えるスルタン

狂えるスルタン狂えるスルタンMad Sultanと呼ばれる人物は17世紀現在もドラストール中部の「腐敗の地Rotground」に住んでいる半神です。以下はこの狂人の由来と、周囲の正気な世界の住民の関わりについての略歴です。太陽暦1232年(第0ウェイン12年)、クエ…

レガリアRegalia

レガリアregalia(王章)ラテン語に由来するこの語ですが、グローランサの設定で頻用されています。縁故を重視するHW/HQにおいても権威ある品物を持つことが即影響力の上昇につながるというメカニック的(悪く言えば皮相的な)面を置いても、魔術的な世界で…

ピューレンディ2

ケンストラータは考えました。「俺は息子なしでは生きていけない。」ケンストラータはこの災いを解決するため、自分の「生命の贈り物」(訳注3)を使うことを決意しました。ケンストラータは聖なる地で自分の長柄を地面に突き刺し、「創造主」に談判するため…

ピューレンディ1

ピューレンディ(Purendi)はオロジェリアとケンストラータの子供である神ですが、ペローリアに棲息する白い尾を持つ鹿の種類でもあります。(訳注1)以下の神話はEntekosiad 75ページから76ページの二人の息子についての神話です。訳の間違いの責任はzebにあ…

死の神話

死の神話グローランサの各種族・民族で死の神話の扱いはそれぞれ特色がありますが、神知者が統一神話を作ったことで共通の原型、もしくは神話が擬似的に存在し、また神知者が滅びた後に逆に、地方神話に影響を与えた感があります。要素を粒子として分離して…

地界の対照表

あくまでzebの意見ですが、GROYやEntekosiadに載っているダラ・ハッパ・ペローリアの地獄とトロウルの地獄の対照表を作ると次の表のようになるのではないかと: Book of Drastic Resolution V.Darkness p.116GROY p.9, p.74Entekosiad p.18 1:Styx RiverAdzu…

七層の地獄

以下はBook of Drastic Resolution: Volume Darknessの116ページのThe Seven Hellsの記事の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。ジョンスタウン大鑑39,652号地獄の第一層は闇の水であり、アズラーナAdzurana、暗黒の娘にして大洋の母に支配されてい…

暗黒と再生のまとめ

ペランダ版の「光持ち帰りし者」の神話です。オーランス人のものと比較すると面白いかも。・暗黒と再生:死の天空・暗黒と再生:ヴェロルティナの民・暗黒と再生:儀式が行われた後・暗黒と再生:テュロス神が世界を覚醒させる・暗黒と再生:イドジャルトス…

「再昇天」におけるオーランス

以下はGlorious Reascent of Yelm 87ページにおける、イェルムとオーランスの間の神話についての解説です。訳の間違いの責任はzebにあります。「イェルムの栄光ある再昇天」におけるオーランスダラ・ハッパ文化圏の南方にはもうひとつの文化圏があり、今日ド…

暗黒と再生:デンダーラの帰還

デンダーラは天空の輝く白い惑星であり、62日ごとに昇り、沈む。この惑星はエンテコスの家であり、この惑星からエンテコスはその美点を愛する女たちや男たちに加護を与える精霊を放つのである。女神は地界にいて、世界に気づかれなかった。女神の生命を燃え…

暗黒と再生:解放された天空

知っている通り、テュロスは蝙蝠の後をつけて、「不可能の門」を見つけた。彼は「門たる車輪」を横に回してどけて、「楽士の神」を外に出した。「楽士」は自分の恋人を導き、音楽を世界に戻したのである。(注1)その後、神々は東方はるかに集結し、楽士に演…

暗黒と再生:イドジャルトス

その後、神々は評議会の席に座り、自分たちのうちだれが指導者になるべきか決めようとした。彼らは皇帝の暴政を避けるために、王を戴かずに、必要に応じて指導者を選ぶことを決めた。このことを心に決めて、神々は再びテュロスとオリアを自分たちを治める者…

暗黒と再生:テュロス神が世界を覚醒させる

「灯明持つ」テュロスは自分の父である神、(我々は「力の神」と呼ぶ)テュロスをも目覚めさせた。生命力の神は、「父なる」テュロスの祭壇に住んでいて、バロヴィウスの都で目覚めた。そうしてテュロスは自分の息子たちをも目覚めさせた。テュロスは最初「…

暗黒と再生:儀式が行われた後

怯えるバロヴィウスの都の民は自分たちの神であるケト・テュロスに「神の審理の儀式」を行った。この時は、ヴェロルティナの言うとおりのことが起きた。ケト・テュロスは捧げ物と儀式のおかげで眠りから覚醒し、自分を呪縛していた冬の敵を追い払うことがで…

暗黒と再生:ヴェロルティナの民

ヴェロルティナの民ハーグの都(注1)に死んだ神にしたがう民がいた。死んだ神の名は「闇の顔」(注2)といい、記憶ある限りの始まりから民はこの神、「闇の顔」を信仰し、名誉を与えていた。「闇の顔」が彼らから目を背け、自らの秘密の火を他の民や国を暖…

暗黒と再生:死の天空

下記はEntekosiad63ページから67ページに記述されているペランダの「大暗黒」の時代の出来事の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。死の天空太陽はダアク(注1)、外から到来した盗賊によって打ち落とされた。ダアクは、盗賊であり、人殺しであり、…

ルーン鉱

RQからHQにいたるグローランサの連続性を好ましいと思う立場の者として、ルーン鉱と呪鍛について改めて考察させてください。グローランサの多くの民は、金属を神々の骨と考えています。青銅は風の神々の骨という話です。神話に則って銅(大地の金属Copper)と…