三大魔道師

三大魔道師
神知者帝国(海と陸の帝国Empire of Land and Sea)には強大な魔道使いが数多くいましたが、グレッグ・スタフォードのKings of Seshnela(およびMiddle Sea Empire)に出てくる三人の魔道師は最強と呼んでいい魔力を持っていたようです。下記の三人の魔道師は帝国の衰退の時代、魔道師戦争で大いに力を競いました。

魔道師アルガリスArgalisは皇帝主席魔道師であり、9世紀後半から10世紀後半の百年近く、数代の皇帝の治世でこの地位にありました(注1)。この時代、神知者帝国は最大版図に達しました。へカオス帝の治世(946-958)における彼の失踪は、帝国の転落と衰退の兆しのひとつでした。

魔道師ハルウォルHalwalはアルガリスの長年の仇敵でした。アルガリスが失踪した後、ハルウォルは主席魔道師の座につくことを拒絶し、その後、神知者帝国の各植民地を巡って帝国に対する反乱を唆しました。(バジェニル帝(973-990)治下でフロネラの反乱、エングロス王(991-999)治下でラリオスの反乱)ハルウォルは最後に魔道師ヨミーリと戦い、命を落としました。

魔道師ヨミーリYomiliはパイスダロスのアギモリ人(黒人)であり、数代の皇帝の相談役を務めました(注2)。ヒスヴォク王の治世(1016-1027)、魔道師戦争の最終局面、ヨミーリとハルウォルはバスモル市郊外で決闘し、破壊の呪文を掛け合いました。ハルウォルとヨミーリは相打ちになり消え去りました。

注1:MongooseのRQ設定ではなぜか主席魔道師の名はルアガロスLurghalosになっています。
注2:ヨミーリはセシュネラ人の慣習に反するにもかかわらず、故郷の慣習に従ってエングロス王の従姉妹との結婚を認容しました。