オーランス人

ヘンドレイキの地への旅1

ヘンドレイキの地への旅下記はHistory of the Heortling Peoplesの62ページから65ページに載っている記事の翻訳です。翻訳の間違いの責任はzebにあります。下記の記事は、925年ごろ第二期の神知者(スロントス大公国)のスパイがヘンドレイキの国を訪れたと…

サーター高評議会Sartar High Council

Sartar High CouncilはWyrm's Footprintに掲載されたケイオシアム・キャンペーンのシナリオの一部です。どうやらプレイヤーの一人一人が1613年の反乱の指導者たちを演じたようで、プレイの結果、「星の眉の」カリル(役を演じた人の好プレイの結果?)が高評…

グレイドッグ亭の酒

Hop Warsの記事を昔のWebのアーカイブから見つけました。(昔のLoren Miller氏のサイトにありました。)元々はTales of the Reaching Moonの2号に掲載された記事だったみたいです。David Hall氏が筆者。シナリオのアイデアで、ルナーの徴税官がビールに入れ…

ビリーニ王国の諸王

ビリーニ王国の諸王(「首なしの」ホリックの「ビリーニのサガ」を典拠とする)(Talastar Paper、Dorastor p.17、Lords of Terror p.10、Book of Drastic Resolution: Chaosより抜粋)(オーランス人の常として、ビリーニの王権は世襲ではなく、民会の協議…

オーランス人の王のリストの詳解

History of the Heortling Peoplesの冒頭、Our Kings, The Orlanthi King Listを読み解いてみます。DriveThru RPGの無料サンプルにある原文です(冒頭の部分のPDFが開きますので注意してください)番号は王名の前に付されているNoです。ページはHoHPで王たちに…

コリマー部族:レイカ女王の即位儀式

サーターが王国を樹立してから、部族の激しい動きはなくなります。最大の部族であるコリマーですら例外ではなく、サーターの血筋に逆らう王は滅び、多くのコリマー王がサーターのプリンスたちに従ってルナーとの戦いに赴きました。しかし、1602年のボールド…

ヒョルト王のサガの登場人物

ちょっと恥ずかしいですが、「ヴィングコットのサガ」の引用でしょうか、「隠れた王」と「次男」の話が出ましたので、昔書いたヒョルト王のお話です。Hidden Kingsについては、HoHPによるとJardforやKogallは変身術師Shapeshifterだったようです。非公式版で…

コリマー部族:オルトッシ王と「ヴェンハールの子」アーグラス

サーターという人物は全く他の登場人物と毛色を異にしています。ひとつ、問題解決に暴力を用いなかったこと。ふたつ、ラーンステイの変成の魔術に巧みだったこと。みっつ、都市を造ったこと。これらの手段を用いてサーターは争う諸部族をまとめ、テルモリ族…

コリマー部族:鮭を呼ぶ男エンジョーシ

グローランサの魅力は人の生活と神秘が密接に結びついていることですが、神々に始まり、半神とも見まごう錚々たる英雄たちが続き、氏族の創設者たちのようなささやかながら魔術の世界の中で成功と神秘をともに修めた民話の主人公のような者たちが最後にいま…

コリマー部族:ヤランドロスの象牙の玉座

ターシュの「双子王朝」についてはぴろきさんのサイトが一番よく説明しています。十五世紀、南方の山岳地帯に住み着いているクイヴィンの諸部族と異なり、同じオーランス人でありながら、ターシュ王国はすでに国家として広大な領土をもち、ルナー帝国と覇を…

コリマー部族:黒い槍とアンマンガーン氏族

黒い槍についてはEpiktさん、まりおん殿が過去に扱っています。開拓者コリマーの氏族は「黒い槍」の氏族とも呼ばれていました。彼の出身氏族であるオルシャンティについての習慣や原住地についての記述はほとんど(というか全く)ありませんが、槍が個人のも…

コリマー部族の王達

下記のコリマーの王の一覧はグローランサ年代記に載っているジャンスタンの「コリマー王の系譜」(初代カグラドスから十二代目ヴェンハール二世まで)および「アムスタリの書」の「言葉使いの」インガードの記録(十二代目ヴェンハール二世から英雄戦争まで…

コリマー部族:ボーンゴールド王とヴァーマンディ

まりおん殿のグレッグの手書きの地図・記事に基づいて作成したコリマーの地図・記事です。開拓者コリマーは氏族の者がヒョルトランドに戻るのを禁じましたが、完全に秘密にしておくことはできませんでした。「ドラゴン・パスは安全に入ることができ、事実上…

ある日のハルマスト

王たちの戦争で王たちが「大王」の地位を巡って戦争を始めると、農場のハルマストの下を訪れる族長たちや将軍たちがいました。ハルマストいわく、「大王を選ぶのは俺の仕事じゃないし、どう選ぶのかは君たちが決めなさい。」族長たちと将軍たちは戦争を「大…

コリマー部族:葡萄の予言とクリアワイン

ドラゴンキル以来、オーランス人たちは南北に分断され、連絡は通常の手段では閉ざされました。それにも関わらず南方のオーランス人は神が「青の城の戦い」で傷ついたことに気づき、北方に赤の月を見つけました。以下はKing of Sartarの記述です。オーランス…

コリマー部族の謎

サーターの中で最大の部族にして「グローランサ年代記」で一番よく語られている部族。Hero Quest Voicesの例に選ばれていることからいっても、もっともスタンダードで、「善玉」の部族と言えるでしょう。(もちろん周辺の部族からは悪しざまに言われています…

ドラゴンの宗教の大要2

・インゴルフを理解するインゴルフは「長き山岳のドラゴン」の流派の一員であった。この流派はオブデュランの伝統を受け継ぐ真の神秘主義的な結社だった。メンバーは瞑想にふけり、理論上はドラゴンの特徴を得ることができるが、瞑想と儀式的な脱皮の上での…

ドラゴンの宗教の大要1

以下はEWFの宗教に対するグレッグの説明です。翻訳の間違いの責任はzebにあります。・竜の神秘主義「舞踏と狩猟団」は一連の儀式と活動を持ち込んだ。「大いなるドラゴン」の秘密と洞察力(またの名を「知りえざる秘密」)に定命の存在が緩慢ながら達するこ…

グバージ戦争の年表

下記はHistory of Heortling Peoplesの36ページから37ページの記事の抄訳です。訳の誤りの責任はzebにあります。410年ごろ:(セシュネラ軍を率いる)アーカットがタニソールの吸血王、「鉄の吸血鬼」グラカマガカンを倒す。417年:アーカットが「セシュネラ軍…

オーランスのアーナールダへの求愛

Orlanth's Wooing of Ernalda以下は以前言及した、Wyrm's Footprint (同人誌Wyrm's Footnoteの良い記事を集めたもの)の82ページの記事の抄訳です。翻訳の誤りの責任はzebにあります。オーランスと大地(話の中では女神アーナールダとして登場する)の関係に…

悪の呼び出し

悪の呼び出しSummon of Evilこの儀式はおそらくグローランサ年代記に初出です。(初出の確認はしていませんが、「悪が呼び出された話」)この儀式の目的は敵を自分の都合の良いときに呼び出すというものです。Orlanth is Dead!の「凍土の戦い」でブライアン…

時の世界

Wyrm's Footprintp.75 The World of Time時の世界グローランサの歴史は時がはじまって以来の起こった出来事を集めたものである。神話の事件は「時」より先に起こっているが、連続して起こっているものではなく、同時に起こっていることである。秩序ある線を…

クルブレア部族Culbrea TribeとグワンドルのサガGwandor Saga

クルブレア部族とグワンドルのサガクルブレア部族についてはPatrik Sandberg氏の非公式設定をある程度公式の設定が踏襲する形をとっているようです。たとえば、"Orlanth is Dead!"の「凍土の戦いBattle of Iceland」に登場するクルブレアの王は「尻尾を巻い…

ストーム・ブルとオーランス

うーん、まず何から申し上げればよいか:・プラックスはRQ第二版から冒険の舞台として知られていたので、ストーム・ブルに関しては公式・非公式も含めてドキュメントは多いです。(私の知らないものもたくさんあると思います。)・印刷されているもので最新…

ヒョルト人の成人(加冠)と結婚、葬式、祭礼

ヒョルト人の冠婚葬祭につきましては、グローランサ年代記(King of Sartar)やThunder Rebelsにまず記述があり、拡張する記事がWebに少々あるという感じです。・成人の儀式日本語版グローランサ年代記 p.294Thunder Rebels p.58-60Orlanth Initiation NotesIn…

ヒョルト人の法と慣習

昔の翻訳記事です。法律とオーランスの民ヒョルト人の罰金 - そっちはそっちの気晴らし、こっちはこっちの気晴らし

歪みTwisting

アーカットの解放で、「光の帝国」に虐げられていたヒョルト族は解放されましたが、平和が来ることはありませんでした。アーカットはあくまで北方に進軍することを望み、王としての義務を果たすことはありませんでした。「王たちの戦争」が始まりました。王…

リスメルダー部族の創始

リスメルダー部族の創始は、Seattle Farmer Collectiveのシナリオに始まりました。半公式的な同人誌Tales of the Reaching Moon誌の#18号から最終号(#20号)で集中的に扱われ、部族の創始の物語、アップランド湿原のディレクティとの戦い、Greydog Campaignに…

フマクトとオーランス

フマクトとオーランスフマクトとオーランスの神話についても、いくつかバリエーションがあります。この二柱の神が兄弟なのは(兄弟だったのは)ヒョルト人の神話では共通しているようですが、いくつかの出来事で違った風に原因と結果を覚えているようです。…

オーランスのアーナールダへの求愛

オーランスとアーナールダの出会いの神話は数々の異型があって、私が知る限りでも四種類あります。ひとつはオーランスとイェルムの技比べの記事に出したGlorantha Visionsの神話で、ここに出てくるオーランスは紳士的ですね。(イェルムを殺っちまう場面を別…