時の世界

Wyrm's Footprint

p.75 The World of Time
時の世界

グローランサの歴史は時がはじまって以来の起こった出来事を集めたものである。

神話の事件は「時」より先に起こっているが、連続して起こっているものではなく、同時に起こっていることである。秩序ある線を描いた時間の恩恵を受けていないのだ。

「時間」とは「宇宙の盟約Cosmic Compromise」のことである。「時」の世界はある法によってしばられていて、その法に世界は従わなくてはならない。もしこの「時」の秩序が世界で破られれば、不可能が出現して、「混沌」が世界にふたたび侵入するだろう。この事実のもっとも明らかな例は「グバージ戦争」であり、そしてそれは「曙の時代」を終わらせてしまった。

「時」は破壊された状態から、永久的に神々と、かれらの世界を分離した。このことは「神代」に神々が従うことを認めたことである。彼らは自分たちの存続を確立するための約束をおこない、世界は存在しないよりも、むしろ不活動なものであることを選んだ。神々は不死性のためにみずからの自由の全てを犠牲にしたのだ。この創造と破壊の両極端の均衡は、周期的に協力しあう者たちが極端さを分け持つことによって保たれている。

「神々の戦争」で殺された者のすべては、「時」の半分は死んだままでいる。しかしまた、後の半分は生きてもいる。そしてこれらの神々の体で成り立っている世界は彼らの変化に従う。世界の魔法的エネルギーもまた、この流れとパターンに従っている。だから、冬は大地と火の神々は弱くなるが、夏に火の神々は最強になる。