恐怖の夜Night of Horrorとエシルリスト卿

恐怖の夜とエシルリスト卿
1506年、大幅な人口の減少が起きました。おそらくドラゴンキルに匹敵する50万人から100万人規模の損失でした。

カイトールにおけるシェン・セレリスの失墜、オラーヤにおける「崇めるべき大女祭」の、ホーン・イールとの技比べでの敗北と、ペント遊牧民のルナー帝国に対する憎しみは大きく、一気に「原聖地」は劫略されました。ルナー軍はそれを見て反撃するべく魔術学院とともに進軍しました。

このオラーヤにおける大災害はRedline Historyによると、遊牧民に雇われたオーラソーンの魔術師たちとルナーの魔術学院の魔術の相乗効果で、戦場に混沌の裂け目ができたのが原因のようです。混沌の裂け目から多足の怪物が姿を現し、両陣営を襲いました。

ルナー側ではホーン・イールと赤の皇帝マグニフィクスが討ち死にしました。(ホーン・イールは、皇帝の息子の命を救うため、幼少時に秘密の約束を交わしたドラゴンを呼び出しました。)

またペント人側の被害も甚大で、その年はひとりの男が百人もの妻を娶ったとのことです。

この出来事で、この裂け目から姿を現したのは混沌の怪物だけでなく、第二期の後期から地界をさまよっていたエシルリスト卿とその臣下たちの「黒馬傭兵団」も姿を現しました。彼らはその場で、ルナー側に味方し、ペント人を撃退するのに力を貸しました。

その後のアーティフェクス帝、ヴォラシウス帝の治世で、エシルリスト卿は多大な貢献を帝国に対して行いましたが、報奨としてもらったのは、実のところ皇帝が所有していない南方の土地でした。(赤の皇帝はこの手をシャー・ウン族にも用いたことがあります。)

エシルリスト卿は自力でグレイズランド人から領土を奪いましたが、それ以降、ルナーのために働くのを止めたということです。