天蓋の国の哀歌Lament of Domeland

下記は完全にzebの創作です。下記のような出来事があったかどうかは、完全にYGMVの領域です。ドマナンドの公式の設定ではありませんので、ご注意ください。

天蓋の国の哀歌
ドマナンド(注1)の中央広場にて、1095年、サルカントゥス・カルトの将校語る。真性黄金部隊の召集に応えて:

諸君、正義とは己の命を大義のために捧げることである。ダラ・ハッパの神官たちは腐敗し、献身を忘れてしまった。我ら、古の埋め火の保持者のみ正義を知り、正義のために戦うことを知っているのだ。(注2)

かつて、この都に復興者、「火を再び点す者」セヴェリアナルスが訪れ、ドマナンドに我らの神の神殿を築いた。セヴェリアナルスの民への教えは、「ドラゴンの嘘を暴くため、汝らの命を捧げよ。」であった。その後、この地は、サルカントゥスのカルトの中心となった。伝道者たちは各地にあった、グバージの闇に消されずに残っていた熾き火を燃え立たせ、黄金の天蓋はセアードの各地で見られるようになった。

竜の帝国が南方のオーランスの民から勃興してきたとき、ドマナンドの黄金の天蓋は教えに従い、激しく最後まで抵抗を続けた。その抵抗の叙事詩は「天蓋の国の哀歌」として残っている。神が自ら抵抗を止め、ドラゴンどもが自ら正体を現すのを待てというまでは。(注3)

時経てから雌伏の時代は過ぎ、果たしてドラゴンどもは正体を現した。帝国のドラゴンたちは神を自称し、上方の光すら冒涜した。北方で王たちが集まり、ドラゴンに対してあくまで戦う契りを交わした。一つの大いなる国ができあがり、ダラ・ハッパ、カルマニア、セアードが三人の兄弟たちによって治められることになった。

われわれはそのうちの一人、ヴェレンマルス王(注4)の血筋に従い、ふたたび「天蓋」の大義のためにドラゴンどもと戦うことになった。もう一度言おう。正義とは己の命を大義のために捧げることである。

そして予言がある。我々がドラゴンどもの心臓部に迫り、神の怒りを虚言者たちに下すとき、はじめて我々は正義の意味を知ることになるのだと。(注5)


注1:Domanand、17世紀のセアードでは、この都の遺跡は、ミリンズ・クロス近郊にあります。この都市が、ダラ・ハッパのSeptopoliのひとつだった可能性もあります。

(残念なことに、MRQのDara Happa Stirsにはドマナンドについて言及がありません。カルヴァニアールの「イェルマリオの護衛」はどうなったんだ〜。)

注2:グバージ戦争で、アーカットやオーランスのカルトに率いられる軍勢は、全てのナイサロールに関わるカルトを根絶しました。(これはイェルマリオ・ディセネラスのカルトも含まれます。)

注3:この攻防についてはHistory of the Heortling Peoplesの"EWF History"に載っています。(p.41-p.47)ドマナンドの「天蓋Dome」がイェルマリオ・サルカントゥスのカルトの寺院であったかどうかははっきりしません。(その可能性はあります。)

もちろん、この天蓋がマナルレイヴァスManarlavus帝の天蓋(Roof)を意味することも考えられます。ただUz Loreおよび前述のドラフトによると、この当時、ホーレイ地方には復活したイェルマリオ信仰が隆盛していました。

注4:Verenmars、ダラ・ハッパ皇帝とカルマニアの王女の血を引く、セアード・アラコリング人の大王。この人物についてはHarald Smithが少々書いています。「三兄弟、世界を分割する」についてはFortunate Successionを参照してください。

注5:このような予言があったかどうかは不明です(笑)。バラザール地方にその名を残す英雄バラザールは、イェルマリオ・サルカントゥスの信者で、ドラゴンキルの直前に東方ヴォタンクの荒野に入り、三つの砦を造りました。

Wesley Quadros氏のルナー帝国地図にバラザールの「陽の天蓋」が載っていないのは地図のスペースの関係かもしれません。

イェルマリオの本質は「敗北してよみがえること」にある。