女神ナヴェーリアの神話3

しかしもう方法が思いつかないので、ナヴェーリアが脅したりすかしたりしても「王」はどうしようもありません。

若返りのたびにナヴェーリアは王の娘を産みましたが、最後に息子を産み、イドカロスと名づけられました。

賢きイドカロスは生後すぐに母に話しました。

「謎の答えを私は知っています。」

しかしナヴェーリアは聞こうとしませんでした。そこでイドカロスは代わりに父に向かって話したのです。

「あなたはあらゆる人の中を探した。ひとりの人を除いて。」
そして「赤の王」は悟ったのです。

恐れと嫌悪で泣きながら「王」は妃に真実を告げました。

疲れ果てて、「王」はナヴェーリアに誓いどおり自分をジェルノティウス山に送ってくれと頼みました。彼女もずたずたになっていましたが、同意しました。

今度も浴槽が用意されましたが、「王」は酒の代わりに毒をあおぎ、沐浴でなくスープにつかり、首飾りの代わりに首かせがされました。
全ては苦痛なく行われました。

(ここで儀式を行ったのがNatha the Balancerです。Under the Red Moonの84ページに「赤の王」を殺す挿絵があります。)

ナヴェーリアは年老いると人前に姿を現さなくなりましたが、それでも人々に愛されました。ディコーリアでも女神は信仰され、またエスヴシルやコースタディでもエステディア(Estedia)の名前で信仰されています。