ヒョルト王6:ヒョルトとイヴァーン

下記はBook of Heortling Mythologyの一部の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。

ヒョルトとイヴァーン

イヴァーンはこれまで生きていた女性の中で最も偉大である。イヴァーンは我らの民の母である。

イヴァーンは偉大なる一族の子孫であった。アーナールダの娘イステナの血を引いている。この一族はデスデリーナが「皿の男」と結婚して、オン・ジョリ族の「古の砂洲」に移住するまで「大地の部族」の一員であった。戦いの中でデレンナは名声を得て、愚かしい「籠の壁」を作ったが、小さな船の数々も作った。すべてが暗かったとき、ヘレステーニはエンヴェリングの民の火の番であり、その地に人々は集まって火を見て泣いたものだった。ヘレスティーニの孫娘はジェレスで、氷の時代に人々を率いた。イヴァーンは「金髪」と呼ばれるジェレスティーニの娘で、ジェレスティーニはその言葉ですべての人を魅了したオレセーネの娘で、オレセーネは「跳ねる猫女」の娘であり、「跳ねる猫女」は「滑走する」ギナーラの娘、ギナーラはすでに話したジェレスの娘である。

「大暗黒」のときにイヴァーンはヒョルトと結婚した。冬の冷気が全てを破壊する前の最後の愛の花であった。両方が世界は破滅に瀕していると知っていたのに、ヒョルトはイヴァーンに求愛した。イヴァーンがヒョルトと結婚すると、最後の命ある精霊たちと神々が氷の中で婚礼に参加した。希少な「女王の花」が咲いた。

イヴァーンの夫が怪物たちと戦い、「世界の破滅」と対決するために出発すると、イヴァーンはひとりで暗黒の脅威から子供たちを守らなければならなかった。イヴァーンには妖魔どもと戦う力はなかった。彼女の力は平和と豊かさと与えることにあったからである。

天候は悪くなる一方で、濡れそぼつ血の雨は激しく吹きつける真紅のみぞれとなった。雪は絶え間なく降り続き、氷の這い寄る指先はすべてを覆った。イヴァーンとやせこけた一団はひどく苦しんだ。イヴァーンは多くの仲間を夜の生き物たちに奪われ、氷の王は詩を吟する子供を送ってきて民を凍えさせ、炉の炎は消え、氷の魔は荒野からやって来て牛を襲った。

氷柱がステッドの屋根から大きく伸び、氷の巨人が茅葺きを壊すと、老人たち、女たち、子供たちはステッドから離れることを強いられた。イヴァーンは荒野で民を率いた。イヴァーンは持てるだけ持つように民に命じた。民はまだ残っている全ての食糧と、生き残っている羊や豚や鶏を運んだ。

荒野でイヴァーンは民が暗黒の恐怖を生き延びるのを助けた。混沌に立ち向かって戦う代わりに、イヴァーンは隠れることと逃げることに技を用いた。一団はさまよいながら洞穴や洞窟に隠れた。冷気が羊を殺し、豚は深い雪の中で姿を消し、「吠える狼」どもが鶏を喰らった。多くの民が飢えたが、イヴァーンは生き残りの民に根菜や木の根や木の実を集めて雪の中食べ物を見つける方法を教えたのであった。

あらゆる時にイヴァーンと民は目に見えるものと目に見えないものを含めて、怪物どもに狩り立てられ、取りつかれていた。「影の指」が近寄ってきて多くの者を硬い氷の中に凍りつかせた。「黒い亡霊」は全ての者に悪夢を見させたし、マリアの霊は野営地の上をうろついていた。「吠える狼」はイヴァーンの野営地を取り囲もうとした。イヴァーンは飢えた民に籠を作って、氷の傾斜を滑って逃げることを教えた。

「飢えた死者」が来ると、イヴァーンは彼らを言葉で破壊した。すべてが氷と雪で覆われてどんな食べ物も見つけられなくなると、イヴァーンは自分の一部を差し出して食べさせた。それで子供たちは飢えることはなかった。

しかしすべてはさらに悪化し、怪物たちと寒さは酷くなるばかりだった。イヴァーンの一団は人数をひとりひとり失っていき、イヴァーンの友人たちや僕たちや、はては一族までも失っていった。最後にはひとりになって、イヴァーンは自らのあまりにも多くを生き残りたちや子供たちに与えてしまったため、疲れ果て、丸くなって休むための場所を見つけた。

Wyrms Footnote #15

1976年から1982年からChaosium社から出ていた
伝説のファンジンの復活!

ということみたいです。今回のはissue#15ということで。
内容をざっと挙げると:
・サンディ・ピーターセンとの冒険の舞台:内容はサンディらしく奇怪動物園・・・
ルーンクエストミニチュアの目録
・ドラゴンパスの特殊な遭遇:グール王ブラングベインが載っています
・アップランド湿原の各地:Reaching Moon誌に出ていた記事を公式化したもの(?)
・死霊占い師ディレクティ:ルーンゲート攻撃のためにルナーの使節が訪れたときの記述があります
・サーターの部族:各部族ごとの歴史と文化について掘り下げています
・サーター王家の歌:サーター王家の歴史について新しい事実が出ています。テルモリ王コスタジョールが王家の一員になっています
・サーターのSun County:Vaantarの記述です。グレッグの手書きの地図があります
・Far Place:アルダチュールとアローン付近の記述。グレッグの手書きの地図があります
・ドラゴン・パス戦役:個人的には一番の目玉、昔Different Worldに出ていた第三期末の毎年の各地での戦役についての記事を、英雄戦争の初期まで拡張したものです
グローランサの戦争:各兵種についての記載と「四本の光の矢の戦い」(Redline Historyの再掲)「ボールドホーム陥落」(King of Sartarの再掲)を例としてあげています。
・夜と昼の戦い:History of the Heortling Peoplesの同名記事の再掲です。第一期の戦いの描写です。
・英雄戦争の魔術戦団:イーグルブラウン隊を実例として挙げています。サーターとルナーの戦の神々のリストを挙げています。
・King of Dragon Pass 2.0製作日誌:コンピュータゲームの製作で起こったこと、イラストの作成、そしてiPhoneへの移植。(David Dunhamの記事)
・混沌が悪である理由:Cults of Terrorの記事の再掲。Sandy Petersen著
・しめくくりとして#1〜#14の歴史が巻末に出ています。

いろいろ盛りだくさんな上、ほとんどGregの記事なので
買っておいて損はありません。

ヒョルト王5:ヒョルトとオーランス

下記はBook of Heortling Mythologyの一部の抄訳です。ヒョルトがいかに再びオーランスの信仰を取り戻したか説明しています。訳の間違いの責任はzebにあります。

ヒョルトとオーランス

「ひとつ心の戦」の後のケロフィネラは戦いの前よりすべてが良くなった。しかしそれでも暗く、寒く、全ての者のいかなる時にも、過酷だった。怪物どもや恐ろしい獣は今日と同じように、至るところにいたが、さらに悪かった。

ヒョルトの館に「灰色ひげの」リカルドゥアという賢いことで有名な男がいた。リカルドゥアがヒョルトに言うには。

「貴方の先祖に埋葬されずにいる方がいます。そしてその方の魂はふさわしい場所に向かうための儀式を必要としているのです。」

ヒョルトはすぐにその場所に向かった。

彼らは「去り行くオーランスの丘(訳注1)」と呼ばれる場所に来た。そしてその場所には多くの苦痛から来る叫び声があった。嵐の亡霊が荒れ狂っていたからである。最初のうち、ヒョルトは裏切りを恐れた。または亡霊が自分の一族を貪っているのではないかと恐れた。リカルドゥアからヒョルトは自分の父親の父親である、「パーントールの息子」もしくは「霊の嵐」と呼ばれるダーントールの悲惨な話を学んだ。

「息の石」を用いてヒョルトはダーントールに尋ねた。「なにが貴方を解放するのか。」

オーランス様に生贄を捧げてくれ、そうすれば私は去る。」

「私はいかなる神も求めない。」ヒョルトは言った。「それは明白なことだ。」

実際、私はヒョルトが「コーラートの民」(訳注2)の印を身に帯びていたと聞いている。

「私の息子の息子よ。お前は民の中の長だ。お前は民の助けを受けてより良い長になるのではないか。」

「それはその通りだ。それはわたしの法のひとつだ。」

「そしてお前は多くの知性を持つ種族の代弁者だ。そうであることはお前をより良い者にするのではないか。」

「その通りだ。わたしは幾度となくそう言っている。」

「お前は選択できる。誰もお前を使役できない。(訳注3)しかしお前はオーランスを信仰することで、自然そのものを味方にすることができる。そしてお前と自然双方がそうすることで利益を受けるであろう。そしてさらに、私は解放される。」

ヒョルトは再び聖なる石と力を帯びるのみで丘に向かった。しばらく考えた後、ヒョルトは戻ってきて、試してみることに合意した。

リカルドゥアは神官で、その儀式を知っていた。そしてヒョルトのほかの仲間たちも皆学ぶことに積極的だった。リカルドゥアは全ての者にオーランスがいる場所を見つける方法、そして簡単な言葉で神に話しかける方法と、神の生き方に自分の生き方を似せる方法を教えた。そしてリカルドゥアは供犠の方法を教えた。我々が歌う歌の中でオーランスの御名を息とともに口にするように:

「息、動き、風、そして稲妻よ。我こそは稲妻のなかに人が見る神。そして我こそはこれら全てである。」

彼らが歌うと、ダーントール、またの名を「霊の嵐」はつむじ風を弱めていき、ささやきとなって、ゆっくりと去っていった。輝く光が射してきて、ヒョルトは肩越しに見上げた。エルマル、ヒョルトの全生涯とその前から、暗闇の中の小さな点であったものがその時、ケロ・フィンの上に座る神から明るく輝いた。そうだ、その時我らには再び光があり、我々が神々とともに働くことを学んだ時に、ケロフィネラ全土を照らした。

ヒョルトと彼の民は家に戻った。進むにつれて天候は暖かくなり、多くの場所で雪は消えていった。そしてしばらく経った後、風は暖かいそよ風を花の香りを伴って戻ってきた。オーランスの名の下に息をする全ての者は笑いと喜びに満たされたし、オーランスが妻を愛するため、アーナールダも内側から暖められた。そして全てが良いものとなった。非常に良くなった。彼らは悟った。オーランスが語ったとおりであり、アーナールダが目覚めたのであると。

そして後にオーランス自身が帰還した。エルマルを山の頂上から解放し、時が始まったのである。そしてその時以来、太陽はオーランスの命に従って、昇って沈み、オーランスは我らとともにいて働いたのである。

訳注1:Hill of Orlanth Desertus。
訳注2:祈祷師ということか。
訳注3:No one can make you do anything

ヒョルト王4:ひとつ心の戦い

下記はBook of Heortling MythologyのUnity Battleの描写の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。

ひとつ心の戦いUnity Battle

ヒョルトはシリアスドーラに向かった。(後にイリルヴェルヴォール、もしくはホワイトウォールと呼ばれることになる砦である)そこはすべての混沌に対する守りである巨大な石の砦であった。その時、百人くらいの人しか住んでいなかった。そして子供はまったくいなかった。全ての者が傷ついていて、病んでいて、世界の終わりに生きていることで少し気が狂っていた。彼らの肌の色は鈍い灰色であった。彼らは死にかけていた。

ヒョルトはあまりにも活力に満ちていて、生き生きとしていたので、最初のうち、砦の主たち(訳注1)は彼を殺して食べるために襲おうとした。しかし彼は彼らを皆殺しにした。他の者はヒョルトの言うことを聞くようになった。そしてヒョルトは教えられることは伝えた。今お前がここで学んでいるのと同じように。ヒョルトはその者たちに我々がお前に教えるのと同じように教えた。そしてお前と同じようにそれらの百人は「次男」と会う準備ができた。ヒョルトはそのものたちになにが起こりうるか、そしてなにを学ぶことができるか教えた。一は多であることを。

その者たちは「次男」と会って、戻ってきたときは彼らの肌は灰色からピンク色になっていた。彼らは出会い、そこにいて、新たな生命を得た。その者たちは「我らはヒョルトについていく準備はできている」と言った。ヒョルトはイリルヴェルヴォールの指導者となり、彼らにヒョルトの民であることの決まりを教えたのである。

ヒョルトは暗闇の中で、人々が住んでいる他のステッドを訪問し、その者たちもヒョルトの秘密を学んだ。そして「次男」の子供たちとなった。彼らは秘密を分かち合い、お互いに見分けるための聖なる言葉を学んだのである。

ある日のこと、ヒョルトが「峰」の近くの森にいると、多くのトロウルが彼を囲んだ。ヒョルトはしばしばトロウルに追われていたが、決して捕らえられることはなかった。なぜならトロウルは鹿を狩っていたからである。しかしこのときトロウルたちは食べ物のために狩りはしていなかった。

「「次男」に挨拶を送る」ひとりのトロウルが言った。ヒョルトはその者の声を前に聞いたことがあった。「あなたの兄弟から同じことを。」ヒョルトは返した。「ひとりは全てだ。」

「私はひとりだ。」

そのトロウルは姿を現した。ヒョルトは本当にそのトロウルを認めることができた。この生き物は、野生のグローランサの中で最強の肉を食べる獣だったが、その時動きを止めて、うなるような声で、正しくヒョルトに告げた。

「俺は貴方を知っている。」このとき、姿を現していた他のトロウルたちの多くが腰を低くし、身を屈めて、頭をヒョルトよりも下げた。

ヒョルトには彼らから逃げ去ったり、彼らを殺したりするのは簡単だった。しかしその代わり、ヒョルトは自分の前にいる者を理解した。ヒョルトはトロウルに話しかけ、トロウルはトゥクトゥ(訳注2)と名乗った。二人は同じ言葉を交わし、二人は離れていても一緒に戦っていたことを悟った。

ヒョルトはそのトロウルに付いて行った。トロウルたちはヒョルトをアケズ・ローラダック、黒晶の塔(訳注3)に連れて行った。もしかするとお前はいつか見るかもしれない。南方にある高い黒い塔だ。そこには今日と同じように我らの善き君主、「一なる老翁」がいた。

エズカンケッコ、「一なる老翁」は巨大な人物で、トロウルよりも大きい。ある者は、「老翁」はトロウルではないと言っていた。しかし彼はトロウルの神とトロウルの女神の息子だ。だから自分で確かめるがいい。しかし彼は鉄の剣を手に持っても火傷はしない。だから私は知らない。「老翁」はトロウルのように食べる。しかし彼はとても頭が切れるし、賢明だ。

「一なる老翁」はヒョルトに話したことは「私が創造した生ある民は、生命を持たない切れ端を呼び寄せて結託し、ケロフィネラの地に到来した。ブルーどもが身をかがめ、酸を持つスライムが通り道を焼き、怪物どもがやつらの下に集まっていく。」

「我らには力があるが、十分ではない。」「一なる老翁」は言った。ヒョルトが「一なる老翁」に言ったことはこうである。

「古の方よ、貴方の前にいる小さな者は聞く耳を持ってくださる方に感謝の念をもって前に立っている。私は明らかなことを口にすることで無礼なことをしたくはない、しかし私が知っていることはこうである。」

「ヴィングコットの時代の前には、「先闇」の眷属が混沌の力をもってこの世界を汚すことはなかった。貴方はおそらく記憶していらっしゃるだろう。その頃には貴方の種族と私の種族の間に争いはなかった。我々に大いなる敵が近づいている。そして共通の利益のため、なんらかのかたちでともに働くことができると私は考えている。そうすることに我々の勝利の道がある。」「一なる老翁」は同意した。

ヒョルトは使者たちを他の人類の要塞に送り、戦士たちと司祭たちを集めるように命じた。しかしヒョルトは単独で、自らの聖なる石を携えるだけで出発した。そしてヒョルトは民にどこに自分が行けばよいか助言を求めた。助言にしたがって、まだ生存している力を持つ者たちのところへ行った。ヒョルトはカルール・エラール・タラス(訳注4)を訪れた。一体の大ドワーフがヒョルトの考えを聞き、ヒョルトのまゆ毛が動くことに驚いていた。ヒョルトは道を変えて、松の木にまだ緑が残っている森に向かい、樹木で武装し、人間より長い弓を持つ「アルドリアミの王」オレンヴァンスと話をした。

「我らは貴方を知っている。」彼らはみんな集まった。考えを持つ民の指導者が全員来たのである。我々は速やかに計画を練った。もう時間がそれほどなかったからである。こういうことが起こったことは前にはなかった。しかしこの時は、モスタリとアルドリアミ、ウズと人間が肩を並べたのである。ヒョルト、最高の戦の指導者が指揮をとった。ヒョルトは命令系統を定め、魔術師たちを保護下に置き、粘液を飛ばしながら進むブルーの軍勢の道を妨げた、そして攻撃し、壊滅させたのである。

この戦いが「ひとつ心の戦い」(訳注5)である。この戦いがケロフィネラを偉大なる土地とした。なぜなら混沌が我々にこのような形で向かってくることは二度となかったからである。エルマルからの乏しい光しかなく、常に寒いのにもかかわらず、我々は平和に暮らし、再び子供を持つ希望をも得た。ヒョルトが全ての者に教えたことは、我々のみや、他の種族だけの話ではなく、全ての自然に対しての話であり、なにが新しい世界と古い世界とで違うかであり、生命と死の意味だったのである。

訳注1:おそらく隠れた王
訳注2:Tukutu
訳注3:Akez Loradak、黒曜石の都
訳注4:Karur Elar Taras、グレートウェイのモスタリの都市
訳注5:Unity Battle

ヒョルト王3:創始者ヒョルト

以下はBook of Heortling Mythologyの「我が戦い、皆が勝った」の描写の抄訳です。ここの文章は非常に謎めいていて、訳は困難ですが、含まれている意味を察してくれればと願っています。

創始者ヒョルト

ヒョルトは砦の間を疾駆する「鹿の民」のひとりであった。道を知り尽くしていて、屋根の下に暮らしたことはなかったし、オークフェドの炎に守られたこともなかった。強くたくましく、遍歴する「逞しい雄鹿」と呼ばれていた。

ヒョルトはオーランスを知らなかった。なぜ気にする必要があるだろうか。オーランスは去ってから長い年月を経ていて、祈りに応えることはなく、生け贄を呑み込むだけで加護を与えなかった。ヴィングコットに己の民を滅ぼす法を与えた神だった。ヒョルトは祈祷に使う水を腐った木の後ろに隠れて生えている植物にやり、眠っている間に見張り番にしくじらないように仲間にたいして祈りを捧げたものだった。

ある夜、ヒョルトが見張り番をしているときに世界は死んだ。光の亀裂が走って天が割れ、大地はゆがんで裂けて、覆った。混沌が勝利したのである。世界はばらばらに砕けて先闇へと還っていった。

ヒョルトは当然身を隠した。まだ死んでいなかった。ヒョルトは山の峰が近くに落ちてきたときにはよじ登り、炎の嵐が頭上を覆ったときには川に飛び込んだ。大地が煙を吹いたときには木の枝の上に留まったのである。ヒョルトは自分がどこにいることになるのか分かっていなかった。「先闇」が近くに迫っていることに気づいていた。ヒョルトは混沌の中にいた。

そのとき、ヒョルトは裸の男を見つけた。ひとりの人間であり、ヒョルトはその男がヴィングコット族の刺青をまとっていることに気づいた!ヴィングコット王家の刺青であり―奇妙なことに呪文や呪符の印はなく、家や子供や、妻や、祭壇や、征服を示す印も彼の身体にはなかった。あるのは傷と、ヴィングコットの息子であることを示す印だけであった。

ヒョルトは話しかけた。「貴方の兄弟より、次男殿に挨拶を送る。」その後二人は言葉を交わし、ヒョルトは「次男」から知恵を授かった。ヒョルトは生き残るために必要な知識を学んだ。その秘密とは(訳注1)

その時、ヒョルトは「我が戦い、皆が勝った」の戦いを戦った。このように呼ばれているのはひとりの男であるヒョルトのみがこの戦を戦ったのだが、ヒョルトが究極にして最後の戦いのなかにいたとき、見ることができないにもかかわらず、自分以外の存在を感じ取ったからである。ヒョルトが目が見えない、見たいと思ったときに、燃える矢が地面に突き立った。ヒョルトが斬りつけるような冷気に包まれると、凍りつくような炎が彼の身体を蔽った。ヒョルトが一息ついたときには、自分の息が雲を晴らし、その中から小さな生き物たちが現れて混沌を貪った。それが済むと、ヒョルトはまたひとりだった。

ヒョルトは生き延びた。ヒョルトは生と死の違いについて学び、生と死を異なるものにすることを求められた。お前は今にこの秘密を学ぶだろう。すぐ、今夜に。お前は「次男」に会って、戦わなければならない。そして戻ってくる道を見つけなければならない。(訳注2)

ヒョルトは戻る道を知っていた。ヒョルトは矢を見ていて、杭を見ていて、輪を描く丘を見ていた。そしてそれら三つのものを受け入れた。ヒョルトは「次男」と会った空っぽの場所を通り過ぎた。ヒョルトは槍と、柱と、岩の輪をたどり、それらを受け入れた。ヒョルトは世界がばらばらになる前に出発した野営地に戻り、野営地が無事であることを見た。しかし今や空っぽだった。彼が野営地を出発した時は山の麓だったが、今や海の岸辺だった。

川は今では丘を下り、(訳注3)丘を昇っていなかった。物事はあやふやな状態で、ヒョルトは多くの怪物や死んだものがいまだにうろついているのを見た。しかしヒョルトは死んだものと生きているものを見分けることができた。ヒョルトがクリークストリーム川の河口に来ると、ヒョルトはカワウソと鮭が争っているのを見た。ヒョルトは石を手に取り、息を吹きかけて、石を投げて争いに介入した。幽霊が去るように。

鮭は言った。「貴方はその石をいつの日にか私を戻すために使うことができるだろう、もしくは川を友人にすることができるだろう」カワウソはヒョルトに感謝して、死者の国に去った。しかし今日、クリークストリーム川やコラリンソール湾にカワウソは全くいないのである。

ヒョルトは近道だけを進み、進むにつれて暑くなっていった。谷を下ると二つの炎が争っているところに来た。しかし一方の炎は死んでいた。そのためヒョルトは石のひとつを手にとって、言った。「お前は「異なる炎」だ。精霊とともにある精霊でなく、自我とともにある自我に過ぎない。」そして死んでいる炎(炎を食べる)は死に、我々が今日使う炎を残していった。

炎の精霊は言った。「貴方はその石を「死せざる者(訳注4)」を倒すのに使うことができる。あるいは私を呼び戻すことも。」飽くことを知らない炎もヒョルトに感謝し、石の中に入った。

炎が鎮まると、暗黒が突然冷たい乾いた霧のように流れてきた。ヒョルトにはなにも見えなかったし、このときが「物(訳注5)」がふたたび近寄ってきた時だった。ヒョルトは聖なる玉石を取り出して、「物」に対して投げつけた。「お前こそが異なる者だ。」「物」の暗黒は薄くなり、夜を離れていった。「物」は地界に戻っていくことができるようになったことに関してヒョルトに感謝した。ついに夜は清められ、ヒョルトに感謝した。そして石を用いれば、夜を安全に過ごすことができるようになると告げた。

ヒョルトの足元の大地は震え、揺れ動き、岩と土は再び分けられた。岩と土はヒョルトをその年に育つ、大地の種のひとつとしてどちらが取り込むか争った。ヒョルトは争いに介入し、死んだ石はふさわしい場所に置かれた。豊かな土は谷や、丘の麓に落ち着き、芽を出した。

大地が落ち着くと、強大な嵐が頭上に巻き起こった。ふたつの嵐が争い、オーランスが鈍い石を取り出して、命じた。「汝こそが「異なる者」だ。去れ。」大気は鎮まり、「霊の嵐」のみを後に残していった。それはヒョルトに感謝し、言った。「私は去る前にこの贈り物について貴方に話しておこう。」そしてヒョルトが持っている石の中に自らの息を吹き込んだ。そして死者の国に去り、今では永遠に沈黙している。

このとき、語り部は声を低くする。憶えておくがよい。お前はこれらの石を手に取るであろう。お前が「次男」と出会う道の途中で。お前はそれらを認めるだろう。これは試練なのだ。石を手に取れ!

訳注1:原文はここで切れている
訳注2:おそらくヒョルト人の入信の儀式はこの出来事を模したもの
訳注3:昔のように
訳注4:アンデッド
訳注5:creature

ヒョルト王2:概要

以下はおそらくKing of Sartarの記述の再掲ですが、再度翻訳します。訳の間違いの責任はzebにあります。

ヒョルト王

これは古代の物語である。太陽が天で止まった時よりはるか昔であり、太陽が天に昇るはるか昔のことである。暗黒の時代のことである。

その時代、オーランスとオン・ジョリの出身である「独り身の」ジャネーラの息子ヴィングコットが民を率いていた。「法の作り手」ヴィングコットは偉大な戦士であり、民を「暗闇の民」や「氷の民」から守り、王の地位を得た。それから彼の民は自分のことをヴィングコットの民と呼ぶようになった。

ヴィングコット王は十人の子供を持っていた。彼らは全員名高く、そのためヴィングコットの部族は「大暗黒」の災いを生き延びることができた。しかし「暗黒」は「先闇(訳注1)」を生み、オーランスは世界を救うために「光持ち帰りし者の探索行」に出発することを決めた。オーランスは「真実の召集」を行い、他の「光持ち帰りし者たち」は彼の元に集まった。

神は自らの家を離れる前に王たちと英雄たち、神官たちを呼び寄せ、神が出発する聖なる地を守護するように指示を与えた。オーランスは彼らに神聖な贈り物を授け、彼らはオーランスに魔術の道具の贈り物を贈った。そしてヴィングコットの民は「先闇」の恐怖に勇気を持って立ち向かい、「永遠の輪」を作って、エルマルに忠誠を誓った。そのとき「大暗黒」が始まり、我々は「先闇」と立ち向かった。

ヘンガルはヴィングコット王の次男であった。彼の母は「夏の妃」であったが、「天のゴープ」が「龍の首」を覆い隠した夜に生まれた。ヘンガルが生まれた時、「第三の母」は彼に星を心臓として与えた。

ヘンガルは飲み物に毒を盛られ、彼の身体は巨大になった。一日の成長で身体が長館より大きくなってしまった。ヘンガルは絶望した。一族を飢えさせることなしに生きていくことができないことを悟ったからである。そのためヘンガルはひとりで混沌と戦うために旅立った。

ヘンガルのことはヴィングコットの民や、その同盟者の誰からも六世代の間、話には出なかった。このときは「混沌の戦争」の時代であり、氷と暗黒の中で戦っていた。敵は姿を変え、自分の周りの世界を変えた。全世界が解きほぐされ、もはやヴィングコットの法ですら人が兄弟と戦うことを止めることはできず、隣人の権利を尊ぶこともできなくなった。世界の病はヴィングコットの末裔すら襲い、ふたりの「隠れた王」も生き延びるために姿を変えることに頼った。

「隠れた王」を助けた者たちのひとりが「俊足の」ヒョルトである。彼は「鹿角の」ダーンドレヴの息子であり、ダーンドレヴは自分の王を守って死んだダーントロールの息子である。ダーントロールは「俊足の」パーントールの息子で、彼は「鹿の氏族」を創設した。パーントールは「懲罰者」の息子で、「懲罰者」はアーサルの息子である。アーサルはコロルの息子であり、コロルはヴィングコットの四人目の子供である。

ヒョルトの母は「アリンクスの氏族」のドレニヤンで、ヴィンガの信者であり、「赤い女」であった。

全世界が去った時に、全ての者が孤独であり、ヒョルトは世界を離れていた。世界の外れで、ヒョルトは「次男」に出会った。ヘンガルはヒョルトに自分の偉大で恐るべき戦いについて話し、負った傷と、「星の心臓」の秘密について語った。そして「我が戦い、皆が勝った」戦いの秘密について教えたのである。

ヒョルトはその戦いを憶えた。そして「次男」を通り過ぎて先に向かい、「世界の終わり」に行った。そこで世界の悪と戦い、勝ったのである。

ヒョルトが自分の民のもとに戻った時、彼は起きたことについて民に語った。彼らは「隠れた王の」最後の飢えから身を隠していた。ヒョルトは怪物たちを倒し、民が砦で再び住めるように、そして望めば自然の敵にたいして戦いに出て行けるようにしたのである。

ヒョルトはその後、隠された「法の杖」の道をたどり、「ジャラニの石」で「荒れ狂う狩人」ガガースを倒した。そして「法の杖」を持ち帰った。「法の杖」を持って、彼は仲間と自分にしたがう民に新たな法を定めたのである。その後、ヒョルトの法に従う者は彼にちなんで自らを呼んだ。そのために我々は「ヒョルトの民」なのである。

我々が大人になる時は全ての者がヒョルトの道をたどる。これがオーランスの道なのである。

訳注1:Predark

ヒョルト王1:ヒョルト王の祖先

以下はBook of Heortling Mythologyの一部の抄訳です。訳の間違いの責任はZebにあります。

ヒョルトの祖先

ヒョルトはこれまで生まれてきた全ての人類のなかでもっとも偉大な者である。我らはヒョルト人であり、彼の民である。

ヒョルトは偉大な血筋のもとに生まれた。オーランスは偉大なる父であり、多くの子供がいた。これら偉大なる者のひとりが、太陽が沈む前の古の時代に生まれた男、ヴィングコットである。

ヴィングコットが人類の最初の王である。オーランスと「稲妻の子ら」が大海を押し戻したときに、ヴィングコットは人類のところに行き、人類を統一した。人類は当時「アーナールデラの十五の民」と呼ばれていたが、その後、ヴィングコットの子らと呼ばれるようになった。ヴィングコットの子らは最初のオーランス人であり、人類の最初の部族である。彼らこそが我々の祖先である。ヴィングコットは彼らの王であり、ここに挙げることができないほどの多くの偉大なことをおこなった。ヴィングコット王は一万年の間、自らの民を統治し、民を守り、民をしたがえた。ワクボスがヴィングコットを殺した。

コロル・カンドロスは彼の偉大な息子たちの一人である。コロルはヴィングコット王の夏の息子の一人である。ヴィングコットの民を偉大な業績に導いた四兄弟のひとりである。あるとき、コロルは安全な住むところを求めた。コロルは自分の砦を建てるところに巨大な丘を盛り、丘の頂上を屋敷(ステッド)だけでなく、畑まで囲む巨大な壁で囲んだ。今でもコロルテス部族の王たちが住んでいるドジリランドにその丘を見ることができる。コロルは自分の民を長く賢く統治し、彼の民は幸せだった。コロルは父が死ぬ前に亡くなった。ある戦の神が、「死」の自分の分け前を受け取った後に、コロルを戦で討ち取った。

「さすらい人」アーサルはコロルの息子である。彼は独自の誉れと生き方を捜し求めた。アーサルが若かった時、大海が退いていき、何もないうつろな土地が住み着いて満たす生き物を求めていた。アーサルはすべての持ち物を一頭のオーロックスに載せ、長い年月、オーロックスを追っていった。多くの荷物を負った牛がさすらう間、多くの冒険をおこなった。アーサルは最後に、牛が休んだところに落ち着いた。アーサルはヴィングコットに生贄を捧げ、聖なる氏族の石を立てた。アーサルの隣人たちは怒り、アーサルは何度も戦わねばならなかった。アーサルは「牝猪の敵」と呼ばれ、五百年近くを生きた。しかしヴィングコットが殺された時、アーサルも猪によって殺された。アーサルの民はその後、コロルステッドに戻った。

「懲罰者」デスケドフはアーサルがケロフィネラに戻った時に生まれた若い方の息子である。デスケドフは素手で人を殺すことができた。アダランス王の妻にして、美女でトラブルメーカーのオーノルスタ女王の「懲罰者」の護衛であった。デスケドフには多くの子供がいて、彼の子供の何人かには子供がいた。彼は氷の上に置き去りにされた者であり、彼の息子たちの全ては狩りに出ていたひとりを除いて、「剣と兜のサガ」で殺された。

「俊足の」パーントールがデスケドフの生き残った息子である。多くの者に求愛されていた「牝鹿の娘」を七年と七日の追跡の後に捕らえ、結婚した。あるとき、ブルーが二人を襲い、ふたりは持ち物や着物を全て捨ててブルーをとまどわせ、逃げ出した。常に寒風の吹き荒れ、夏は我らの夏のような地に裸でたどり着いた。二人は子供を持ち、ともに「鹿の民」を創始したのである。パーントロールと「牝鹿の娘」は氷が牧草地を奪い、トロウルが羊を奪った時に、ケロフィネラに鹿を取り戻した者である。「鹿の民」は他のヴィングコットの子らが生き延びていた小さな砦のいずれにも長く留まることはなく、互いに離れて暮らしていた。「鹿の民」は暗黒の中ですべての安全なところを行き来する道を知っていて、王の使者であった。

「烈風の」ダーントールはアンダルンの偉大な息子である。ダーントールは非常に力を持った神官であり、神々と話すことができた。ダーントールは我らの神、オーランスが自分の意志でこの世界を正すために出発した時に居合わせた。その後、ダーントールは自分の家族を捨てて、裸の狂信者としてステッドを渡り歩いた。常に地界にいるオーランスに生贄を捧げることを求めたのである。ダーントールは常に平和を追求したが、あやまちを犯したコルドロスのヘクタスタロス王を守ろうとして死んだ。彼はそうすることを望んでいなかったが、オーランスの名の下におこなった誓約に縛られていたのである。選択の結果、ヘクタスタロス王は「氷の王」となり、生きたまま凍りついた民は全て彼を呪い、彼の幽霊は永遠に苦しみながら世界をさまようようになった。(訳注1)

オーナガルドはパーントールの息子である。彼はダラガルドとアンダルンとともに狩をおこない、一頭鹿を捕らえた。彼らは鹿をどうするかで争った。ダラガルドは殺され、オーナガルドは家族に食べさせたが、アンダルンはオーランスに焼いて捧げた。ある者はこのアンダルンこそ「生命持ち帰りし者の探索行」でオーランスに同行したアンダルンであると言う。

オーナガルドがヒョルトの祖先である。五十もしくはそれ以上の世代が離れても、「鹿の民」の語り部たちはこれらの生き残りたちの名前を全て朗誦できる。彼らの名は「禿鷹の無宿人たち」の間に現れる。烏から火を手に入れたヘレデン、巨大な禿鷹の背に乗って巣に行き、卵を破壊したジェラダン、自分の恋人たちを野生の動物に変えていたアリナを愛したアーマンドル(アリナは子鹿をその父親のところに追いやった)、ソレンサロスタがその子鹿であり、デクサルスヒル(訳注2)の王の娘と密かに暮らしていた。娘の父親がこの魔法の鹿を殺すと、王の娘は子供を産んだ。この子が「鹿角の」ダーンドレヴであり、二歳にして四つ足の祖父より足が速かった。ダーンドレヴは有名な「愛の杖の英雄たち」のひとりであり、暗闇が落ちるずっと前に、「赤の」ドレニヤンと(ドレニヤンは一振りの剣と二そうの槍しか持っていないのにもかかわらず)「エスロリア人の夫」として結婚した。二人は混沌とともに戦って命を落とした。

ダーンドレヴとドレニヤンの息子であるヒョルトは野に生まれ育った。「鹿の民」のひとりであった。「闇の時代」であり、正しいものは何一つなかった。オーランスは出発してから長い年月が経ち、多くの民は彼のことを憶えていなかった。後に残った神々は弱く、貧しく、健康に生まれるものはなかった。作物は明滅するエルマルで暖められるだけで萎縮していた。あらゆる種類の怪物たちが土地をさまよっていた。大部分の民は弱っている寺院の近くに住んでいて、巨大な守られた丘の砦の中に、オークフェド、野火で守られていた。境界線の回り全てを燃やしている聖なる火を越えることのできるものは多くはなかった。たいていの場合、より平凡な手段で、よだれをたらす亡霊や、盗みを働くトロウルや、略奪する民(訳注3)やブルーや、その他の奇妙なものは追い払われていたのである。

民は食べていくのに苦しみ、オーランスに生贄を捧げることには構っていられなかった。オーランスは貴方が知っている通り、誰かが祈りを捧げない限りおそらく死んでいたであろう。オーランスは私たちが彼を必要としていたのと同じくらい私たちを必要としていた。しかし生の世界が地獄のようであった時、オーランスに祈りを捧げることが何らかの助けになると信じる者はいなかったのである。「霊の嵐」(訳注4)の存在がなければ。「霊の嵐」は恐るべき嵐の亡霊で、土地を荒れ狂っていた。もし何者かが「霊の嵐」に逆らったら、「霊の嵐」はすべてを破壊していただろう。「霊の嵐」は青銅の館と、その中のすべてのものを破壊した。しかし、「霊の嵐」と取引をおこなうことはできたし、「霊の嵐」が求めるものはわずかな生贄であった。そのため可能なあいだは、民は供犠をおこなったが、できなくなるといつも止めてしまっていた。その後、「霊の嵐」の訪問が始まると、又同じことが繰り返されるのであった。

訳注1:ここの記述を見る限り、アンダルンとダーントールはヒョルトの祖先ではないのだが・・・
訳注2:Deksarshill。アガーのインフィステーリ部族の中心地
訳注3:falk、意味不明
訳注4:Ghost Gale、サガのあとのほうで再登場する