元素(エレメンタル)とは
以下はAnaxial Roster 203ページのエレメンタルに関する記述の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。
エレメント(元素)とは性質上、物体を動かしたり取り憑いたりする異界の存在全般に使われる用語である。異界の存在の種類は三つの全く独立した種類[神界・精霊界・魔道(精髄)界]の生物を含んでいる。エレメントという言葉は魔道界から召喚された存在に対するあるマルキオン教の単語の翻訳である。この単語はしばしば神界や精霊界に由来する存在にも使われるが、これは用語の誤用である。
神教徒も呪術を使う民も異界から性質上「元素」である存在を召喚するが、たいていの場合、自分たちの呼び出す存在について固有の用語を使うだけである。アーナールダの帰依者は女神の召使いたちをタロシ(talosi)と呼ぶだろうが、オーランス信者の夫が呼び出すアンブラーリとタロシの間に親族関係はおろか、類似性があるとは考えもしない。おのおのの異界から来たエレメントの存在がそれぞれ異なる能力や属性を持っている。しかし彼らは表面的には似ている―一般人はウォーリ、アンブラーリ、コーラーティを見分けられないが、どの種の魔術師もたやすく見分けられるのである。
真の魔道界のエレメンタルは、該当するエレメントの特定の量のもとに召喚できるし、動かすことができる元素の量があればあるほど、力は強大になる。
他の精霊と同じく、元素の精霊は精霊力(訳注)を持っていて、その力は占有している元素の量に関わらず一定である。
エレメンタルのダイモーン(神界の存在)は常に特定量の元素の中に住み着き、その元素の量はダイモーンの現世や魔術的な能力の高低に関わらずさまざまな量になる。
下記の表はジェナーテラ大陸で知られる魔道のエレメンタルと似ているダイモーンや精霊の比較表である。多くの異なる種類の「エレメント的」精霊やダイモーンが存在している。
元素名 | 魔道界 | 神界 | 精霊界 |
闇 | ダダミdadami 闇のエレメンタル/シェード | ゼンシxenthi 夜のダイモーン | デイホーリdehori 闇の精霊 |
水 | スラマッキsramaki ウンディーヌ/水のエレメンタル | マンシーmanthi 水のダイモーン | ヴェレシverethi 水の精霊 |
大地 | リキティlikiti 大地のエレメンタル/ノーム | タロシtalosi 大地のダイモーン | ガティgati 大地の精霊 |
大気 | ウォーリworli 大気のエレメンタル/シルフ | アンブラーリumbroli 嵐のダイモーン | コーラーティkolati 風の精霊 |
火 | プロマールティpromalti 火のエレメンタル/サラマンダー | ウルザーニurzali 火のダイモーン | サーリsali 火の精霊 |
訳注:Anaxial Rosterの記述はHeroWars第一版ルールに典拠している。HeroQuestルールでは精霊力(Might)は存在せず、その精霊の典型的な能力値として扱われる。