パマールテラ年表

以下はMissing Lands p.58の年表の抄訳です。訳の間違いの責任はzebにあります。
おそらく単語で不明なものが多いとは思いますが、質問してくだされば私が答えられる範囲では答えようと思います。

初期の移住期
475年ごろ:ラスカーダン族(訳注1)がエルフに滅ぼされる
500年ごろ:「冷酷なる」ガランゴードスがラスカルからフォンリットへ入る
580年ごろ:最初のセシュネラ入植者が到達(ウーマセラ)

帝国の時代
654年:エルフ族の反乱を弾圧するため、「神知者」がヴラーロスの森を広範囲で燃やす
662年:エリノール(訳注2)が長老評議会の支配権を握る(ジャングル)
734年:エリノールの艦隊が航海する(ジャングル)
751年:新しい星の出現。エリノールの帰還(ジャングル)
760年:エリノールがディナル(訳注3)に出発

大閉鎖
901年:「誤ちの神々の反乱(訳注4)」が「神知者」のヨーランデイ大学(訳注5)を破壊(ウーマセラ)
932年:アロラニートで大規模な難破
942年:「大閉鎖」がフォンリットを襲い、船舶は破壊される(カリーシュトゥ)
943年:「水柱(訳注6)」がカリーシュトゥ海峡に出現(カリーシュトゥ)
944年:地上への海の敵(訳注7)の侵攻(カリーシュトゥ)
950年:ジルステラの学者たちが、エンクロッソのエルフが絶滅したことを証明する
954年:ウェアタグ人の艦が最後の「神知者」の都市を破壊する(ウーマセラ)
955年:海洋における絶え間のない暴力が止まる
975年:昆虫による疫病でエリノール王朝が途絶える

内部の騒乱
1020年:「世界知識の主」、ヴラーロスとエンクロッソの支配者がエルフと人間の軍勢に敗れる(ウーマセラ)
1112年:「烏賊の週(訳注8)」(ドゥサングヤ島)
1129年:「言葉なき預言者」がヴァブルック市(訳注9)で「沈黙のカルト(訳注10)」を創設
1200年ごろ:最初のクレシュの幌車がウォロフェイ(訳注11)に現れる
1202年ごろ:「純粋なる教条の自由主義者たち」がケテレ市(訳注12)を建てる
1207年:「女の反乱(訳注13)」
1237年:エマヌス市(訳注14)の支配者、「抑圧者」エラッシ(訳注15)が「沈黙のカルト」の低級な形態の聖戦(ジハード)を布告する。征服が継続し、「沈黙の領土」が設立される
1290年:サーロ市(訳注16)がアーファジャーンで支配権を握る
1290年:アーファジャーンが「沈黙の領土」を占領する。「喧騒派(訳注17)」が蜂起して「沈黙のカルト」とアーファジャーン双方に抵抗する。
1313年:「ちびの」モリシド(訳注18)が最後の「沈黙のカルト」の拠点であるエマヌス市を占領時に「沈黙の死」を宣言する。
1300年:アーファジャーンにツァニャーノ(革新派)(訳注19)運動が活発化
1319年:赤いローブを着た「イラニアの跳躍者」(訳注20)の軍勢がファラージェ市からアーファジャーンを侵攻。諸都市は青い民(訳注21)の反乱で分裂。ファラージェ市の支配開始。
1320年から1325年:「イラニアの跳躍者」がカリーシュトゥを脅かす
1322年から1331年:「イラニアの跳躍者」がウーマセラに侵攻
1331年:「イラニアの跳躍者」たちが「約定は果たした(訳注22)」と宣言。政治的な勢力としては姿を消す
1340年から1358年:ヴラーロスの森とアーファジャーンの八回の「季節戦争(訳注23)」
1411年:クレシュ帝国(訳注24)の正式な組織化(コーサー)
1478年:トートリカ市(訳注25)がアーファジャーンの支配者を駆逐。ウーマセラにおけるアーファジャーンの支配の終わり
1518年:ホンボリ・トンド市(訳注26)の支配者が「輪縄の」ダーリスターを捕らえ、その神のカルトに入信。アーファジャーンにおけるジャーンたちの王朝の開始
1550年ごろ:クレシュの幌車がジョラーに到達

大開洋以来
1585年:ヴァデル人の艦隊がウーマセラに到達。大開洋の開始。
1587年:ヴァデル人の艦隊がアーファジャーンを脅かす。ヴァデル人、アーファジャーン、ウーマセラの連合艦隊がカリーシュトゥを征服
1588年:ガーザンズ市(訳注27)がヴァデル人の拠点となる
1594年:ヴァデル帝国が「オエンリコ岩礁の戦い(訳注28)」で破壊される
1613年:現在のジャーンがホンボリ・トンドで権力を握る(訳注29)
1613年:ザモキル(訳注30)で初の大規模なクレシュの幌車の焼き討ち
1615年ごろ:イヴィ・カンジ(訳注31)がアーベナン王国を設立(ジョラー)
1618年:「深淵の声」テルティヌス(訳注32)がエンクロッソ地方に貢物を要求。フローリン市(訳注33)が抵抗し、破壊される。

訳注1:Lascerdans。第一期にアルドリアミに滅ぼされたウーマセラの爬虫類人。Elder Secrets of Glorantha: Elder Races Bookに既出
訳注2:Errinoru。第二期にエルフ帝国を築いた歴史時代最大のイエローエルフの英雄
訳注3:Dinal。エリノール樹林の最東の謎の森。エリノールはここで英雄の生涯を終えた
訳注4:神知者の儀式で生まれた存在しないはずの神々の反乱。人工の神々にはWorlath、Ehilm、Jogrampurの名が挙げられる
訳注5:Yoranday。ウーマセラ、オリクOlik地方の遺跡。第二期には神知者が心霊動物園Psychic Zooという異界動物の動物園を建てていた。
訳注6:おそらく「大閉鎖」の影響のひとつ
訳注7:おそらく「大閉鎖」の影響のひとつ
訳注8:おそらく「大閉鎖」の影響のひとつ。Dsunguya島はカリーシュトゥの主要三島の中央の島
訳注9:Varburch。ウーマセラのサーンゴースCerngoth地方の都市。
訳注10:沈黙のカルトCult of Silenceそのものについてはあまり情報がなく、カルトの性質上後世にあまり情報を残さなかったと思われる。
訳注11:Worofey。ジョラー(伝統的なアギモリの国)とコーサー(クレシュの故郷)の間の危険で知られる国境地帯。
訳注12:Ketele。もしくはKatele。伝統的な遊牧アギモリ人の生活を標榜するカリーシュトゥ大陸本土部の都市
訳注13:ケテレ市に由来する女性の権利を主張する反乱。周囲のフォンリットの都市に飛び火し混乱を与えた。
訳注14:Emanus。ウーマセラ、オリク地方の小都市。
訳注15:Elassi the Stifler。彼以前の沈黙のカルトはそれほど政治的なものではなかったと思われる。
訳注16:Sarro。アーファジャーン大陸本土部の都市
訳注17:Clamourer。沈黙のカルトのアンチカルト。
訳注18:Small Morisido、「対沈黙戦争」を終わらせた英雄
訳注19:Tsanyano。オンパロム信仰の中である程度自由と奴隷解放を認める思想。ボルガディ派Bolgaddi(伝統主義派、厳格)派と対立
訳注20:Yranian Leapers。おそらく赤い月をイランYranと呼んで崇めるカルト。都市の城壁を飛び越える魔力を持ち、Faladje市(マラナ地方、フォンリット内陸部の地域の都市)を拠点としていた
訳注21:トラフ(Torav、オンパロム教徒)に奴隷として抑圧されている青い月の民アートマル人に反乱の意志を与える力を持っていた。
訳注22:pay off pledge。
訳注23:Seasonal Wars。ウーマセラの蛮族たちはエルフに加担してアーファジャーンに敵対
訳注24:Kresh Empire。飾り立てた荷車(人間が引く)で通商を行うアギモリ人の「帝国」。交易を行うことや、木材の供給のため密かにファルーサ女神(Falutha、エルフの言うアルドリア)を崇めていることから伝統的なジョラーのドラド人と対立。
訳注25:Tortrica。ウーマセラ・サーンゴース地方の大都市。エディルス川Edirus流域を支配
訳注26:Hombori Tondo。カネム・ダー島Kanem Darにあるアーファジャーンの首都
訳注27:Garzanz。ウーマセラ・フアマズHuamaz地方(リオガッセ川流域)の都市。
訳注28:Battle of Oenriko Rock。オエンリコ岩礁はカリーシュトゥのニェナグヤ島(主要三島の南の島)沖にある
訳注29:アスタマニクスAstamanyx。カリーシュトゥの力を借りて即位
訳注30:コーサー南部のアートマル人の国。原始化した青い肌の民が住んでいて、古代の栄光を偲んでいる地
訳注31:Ivi Kange。クレシュに対抗するためにArbennan王国を設立
訳注32:Terthinus、Voice of the Deep。ダショーモ海のマラスプ(ピスコイの魚人族)の大部族フロアリーリHroalili部族の半神。
訳注33:Flaurine。ウーマセラ、オリク地方の港湾都市