流民国2

[文化]
流民国の民はサーターの民と同じくオーランスとアーナールダを主神とするオーランス人ですが、下記の点が異なっています。

・ヒョルト人でなく、アラコリング人であること。慣習の違いはさまざまです。
・奴隷(スラール)を保持していること(奴隷の息の力は弱いというのが口実です)
・女たちの多くが大地の暗黒面(マーラン・ゴアなど)を信仰していること

[部族]
流民たちは部族と称していますが、人口的にターシュの標準からすると、氏族に毛の生えたような数でしかありません。ゆえに低地のルナー化されたターシュ人はこれらをひとまとめでケロ・フィン族と呼んでいます。

・ヘンダーリ部族(5千人)
現在もターシュを支配している「黒い牙の」イラロの血統はこの部族から出ています。(ゆえに低地の「最初の血の部族」とは血縁関係にあります。)ホップから冷たいビールを作ることでよく知られています。

現在の王は「厳しき心の」オライオス。彼は「全ターシュの大王」を自称していますが、他の三部族からは認められていません。

この部族の中心地は「冬の峰砦」です。この砦では定期的に牛の品評会と市が開かれています。

・マランタロス部族(3千人)
マラナバ寺院(別名、揺るがす者の寺院)の暗黒の女神の信徒を多く含んでいます。モットーは「古の道が一番良い」。三氏族の連合体で、中心地はマランスドゥン、恐竜の骨でできた広間で有名です。

(Tarsh Warsに登場した)ストーナー王は亡くなり、現在の女王は娘のアーチフレッドが継いでいます。彼女はエランサ・ゴアの信者です。

・イリスタロス部族(6千5百人)
イリスタロス部族のデルヴァラン氏族が、伝統的・魔術的にハルダ峠を支配しています。この氏族から現在の部族の王「血のブリークの」ターキルが出ています。(この人もTarsh Warsに登場しています。)

流民の中で交易路を支配し、もっとも裕福でしたが、近年、家畜の疫病「膨れる死」で大幅に力を減じています。中心地はイリストホールド。アップランド湿原が近いため、「岩の護りStone Guard」と呼ばれるフマクトの戦士団があります。

この部族についてはIn Wintertop's Shadowのシナリオ、King For A Day に詳しく描写されています。他の部族に背を向けられて、ターキルは低地からのルナーの宣教を認めました。それから悲劇がはじまります。

・ミチューイン部族(3千5百人)
この部族は流民の中でも反ルナーの急先鋒です。「月を憎む者」ミチューインを祖霊としており、「月を憎む者」のヒーローバンドを抱えています。

この部族はターキルがルナーの宣教師を引き入れたことを口実に、イリスタロス部族に襲撃を行っています。この部族は低地のブレアガロス族を特に憎んでいます。元はミチューイン部族の僕でしたが、内戦を利用して主人の土地を奪ってのしあがったからです。

今の王は「炎の髪の」トヴタリム。中心はコルロックステッドです。

ブッシュ・レンジ(竜の背骨山脈麓一帯の荒野)にはさらに四部族にも属さない独立した氏族がいくつもあり、1万6千人を数えます。