バーテイとエラサンチューラ

バーテイとエラサンチューラ
以下は無神論者、唯一神論者を問わず一致するマルキオン教徒の成り立ちの物語です。第二期にこの概念は多くの他の文化に不完全なかたちで神知者に伝えられました。

特にバーテイ、混血の神々の概念はオーランスと嵐の部族に当てはめられて解釈されることが多かったということです。

ルーンとは不可知の力とかたちであり、人類の創造以前から存在しています。ルーンが人格を持つことがあり、人格を持った純粋なルーンの存在をエラサンチューラ(Erasanchula)と呼びます。(注1)

マルキオンは「法」のエラサンチューラであり、ザブールは「魔術」のエラサンチューラです。エラサンチューラにはいくつか種類があり、誘導・力・元素のエラサンチューラが存在しました。

マルキオン教徒は世界はある「法則」の元に創造されたと信じています。ゆえにマルキオンが世界を創造したということになります。理法にしたがって「論理の王国(Danmalastan)」は繁栄しました。

しかし、エラサンチューラのなん柱かは、ルーンの力を与えられたものでなく、己のものと考えてしまいました。信奉者を集めることや、異なるルーンの存在と交わって混血の存在(注2)を作り、誤った力の流れを作ってしまいました。

そのため、平和は失われ、マルキオンは裏切られ、繁栄した論理の王国は海に沈んでしまいました。

有神論者たちは、このような堕落したエラサンチューラたちを、悪魔とか堕天使などと呼ぶこともあります。ウォーラス、イーヒルム、フムクト、ダダムスなどが代表的な堕落したエラサンチューラです。

神知者たちは、このような堕落した存在から力を奪い取る、つまりマルキオンのもとに取り返すことは全く正当なことだと考えたのでした。また、神知者たちのあるグループは、混ぜ合わさったルーンを純粋なものに戻すことは可能であると考えたのです(注3)。

ただし、後のマルキオン教の有神論者たちは、神知者たちの考えを否定するようになりました。(注4)

注1:この概念に関しては、MRQのサプリメントJrustelaでも紹介されています。
注2:ルーンの混血の存在をバーテイBurtaeと呼びます。
注3:ジストル教団
注4:マルキオネラン(Malkioneran)なる存在は悪魔であり、神知者はマルキオネランを信仰していたと信じています。