暴走 Stampede

下記はグローランサ17世紀現代には重要でない出来事ですが、トリビアとしてご紹介。(あとStampedeという単語が気に入っているため)

この話はDragon Pass:Land of Thunder Gazetteer p.30とHistory of the Heortling Peoplesのp.13-14に出てきます。

曙の時代、今日のターシュ地方をめぐって、二つのオーランシー部族が争いました。

コルドロス島のリオルンブリ部族と、灰色熊峠のストラブリ部族です。

そもそもの発端は、ストラブリ部族の王、「豪胆な」サーランスが、リオルンブリの王ダルゴスの妃、デュアリンディに惚れたことでした。

「鋤の司祭」カランスはヒョルト人全ての王、オーストフラ大王に仕えて曙を共に迎えた人でした。

カランスはサーランスを助けて恐竜の群れを暴走させ、リオルンブリの島の砦に突っ込ませました。これがStampede(暴走)です。

混乱の中、サーランスはデュアリンディをさらいました。

デュアリンディは喜んでダルゴスと離婚しました。ダルゴス王を二人して馬鹿にしてあざ笑いました。

サーランスとデュアリンディは仲の良い夫婦になり、死ぬまでしあわせに暮らしました。(それで済めば良かったんですけど。)

太陽暦109年、二人は幸せに同時に亡くなりましたが、ダルゴス王は二人が死んで間もなく、リオルンブリの兵を挙げました。

リオルンブリ軍の真ん中にはクルガクという名前のトレブチェット(投石機)があり、破壊しようとするいかなるストラブリの試みも失敗しました。(画像は攻城兵器の実像です。)

しまいにはストラブリ部族の砦を破壊され、「鋤の司祭」カランスは王の葬儀を終えることができずに討ち死にしました。

ストラブリ部族は竜の背骨(スパイン)の西側から完全に追い払われました。

しかし、「鋤の司祭」カランスの息子、「定住者」カラスマスは「くびきの氏族」の族長となり、(そのころ肥沃な汚れない地だった)ドラストールに植民しました。

[つづく、のかな?]