シュール・エンスリーブ1

SurEnslib
初期の神話(ダラ・ハッパ以前の神話)


シュール・エンスリーブは存在し、常にあり続けてきた。足元に泥を集めて唾を吹きかけた。

泥のかたまりは大きくなって、彼女の唾からはあし(葦)が生えてきた。葦を浮かぶ巣を作るために用いた。その後、シュール・エンスリーブは最初の卵を産んで、卵が孵るまで巣の中に座り暖めていた。

最初の産卵
最初のひな達は「古き巣」に住んでいた。彼らの世話で単なる「古き巣」は全世界となった。

そのころ全世界は「古の沼」と呼ばれていた。より年老いた世代の神々もそこに住んでいた。

彼らは今日では信仰されていない。そして今日では彼らの原初の行いのみ記憶されている。しかし少しの知られていることは、性別すらない不定形の印象としてである。

第二の産卵
偉大なる沼が作られると、シュール・エンスリーブは最初のひな達を呼び集めた。

そして自分が彼ら全てのなかから連れ合いを見つけられるように顔を見せるよう要求した。選ばれた者はペラコーサス(訳注1)だった。シュール・エンスリーブは巣に座って、第二のひな達がかえるまでペラコーサスに食べ物を運んでもらった。

第二のひな達が卵から孵り、最初の祖先たちと呼ばれるようになった。彼らは神々であった。(訳注2)これらのひな達は古の沼に住み着いた。この時代、人の民と、魚や鳥やその他の沼の生物との間に違いはなかった。(原注1)

第三の産卵
シュール・エンスリーブは密かに愛人を選んだ。女神は卵を産んだが、食べ物を運んでくれる夫はおらず、卵が孵るまで身体をそこなった。ひな達は孵ると、食べ物を要求した。

彼らを養い、世話をするのに苦しんだ。世話をされなかったので、第三のひな達は争い、適応することを決して学ばなかった。

育ちきると棲家とする場所を要求し、自分の部族も持つようになったが、先住の者たちと仲良くすることができなかった。

彼らは「望まれざる者たち」と呼ばれ、「沼の巣」から追放されて、望まれざる地に向かった。これらの神々はそれ以来、災いのみもたらしてきた。(訳注3)

訳注1:Perakosus、第一のひな。ダラ・ハッパのロウドリルに似た精霊
訳注2:東西南北の蛇たち、エヴェリーナとイェステンドス
訳注3:混沌の亀、太陽神(!)、死の蛇コトールKotorなど

原注1:この時代、英雄スヴァールが乾いた土地で活躍していた。GROYの95ページを参照すること

Material From Enclosure #1, Excerpt From "Weeders" By Greg Stafford