女神ナヴェーリアNaveriaの神話

女神ナヴェーリアの神話に関しましては、Entekosiadの92-94ページに記述があります。この話は、現在ナヴェーリア(Naveria)と呼ばれている地方の文化英雄である、同名の女神を扱っている神話です。

この神話が重要なのは、赤の都(Red City)を治めている赤の王(Red King)と呼ばれる人物の登場です。この人物もしくは神はヴァンテストス(Vantestos)という名前で、Fortunate Successionにも短く記述があります。

(この神話は、おそらくペランダ地方とダラ・ハッパが統一されていた時代に生まれた神話です。この統一が歴史時代のものか、神代のものかははっきりしません。)

ナヴェーリアはジェルノティウス山の西の国で生まれました。生まれてから父を知りません、彼女は父を知りたがりました。ジェルノティウス山の神の知恵で謎を解き明かすため、艱難を乗り越えて山頂に達したのです。

ナヴェーリアはジェルノティウス神に会い、彼女の父はさらに東に住んでいることを知りました。

ジェルノティウス「秘密を知らないと、東の地に行き着くことはできない。悪い巨人が道をふさいでいる。秘密には代価がいる。」

ナヴェーリア「教えてください。」

ジェルノティウス「代価とはこれだ。父親を見つけたら、ここに連れてくること。必要なら無理強いしても。」

ナヴェーリアは同意して、秘密を学び、山を降りて東に向かいました。そして教わった秘密を用いて、悪い巨人を倒したのです。

はじめての都会、「赤の都」にたどり着いたのです。そして冠をかぶり宝杖を持ち、玉座に座る人物、「王」にはじめて出会いました。

ナヴェーリアは「赤の王」に言いました。

「私は西の国から来ました。私の父を知りませんか?」

「王」はこの異国の女に好奇心をそそられましたが、答えるには、

「西の国には人は住んでいないし、そこから来た人もいない。」

[つづく]

(ナヴェーリアのある民は現在のグラマーのあるところに赤の都があったと主張しているそうです。そして「赤の王」とは「赤の皇帝」のことであるとか。)