精髄界Essence Plane

下記はグレッグがWorldofGlorantha Mailing Listで教えてくれたことを急いで箇条書きにまとめましたが、翻訳の間違いがあるかもしれません。その場合、責任は全てZebにあります。



魔道(Wizardry)について
・西方の魔術=魔道にとって書物を読むことを求める長い伝統があるが、実のところ必須の条件ではない。読むことではなく、人の意識を可視化しうるシンボルの助けにより変化させることが魔道なのである。(ただし、ロカール派は書物が魔術を行ううえで必須であると考えている)
・全てのグローランサの魔術は音と動作と、物質界におけるなんらかのその他のものを必要とする。またある種の意識の状態をも必要とする。(三種あり、精髄的、呪術的、神教的な意識=精神的状態として広く知られる)


聖典(Scripture)について
・「不変の書Abiding Book」以前にもある種の聖典は存在していた。
・「不変の書」の中にはこれらの先立つ聖典の内容が一部含まれている。
(「不変の書」の内容において聖人信仰は肯定されているかもしれないし、されていないかもしれない。グレッグは沈黙している。Zebはそのことを重要なことだとは思っていない。宗教書はしばしば曖昧であり、"Sanctified Legacies"とか"The Secret Keepers"などはいかようにも解釈されると思われる。また、不変の書はつまるところ多くのグローランサの魔道の民に支持されていない。)


典礼(Formulary)について
・聖人団の典礼にある聖人の生涯が絵つきで描写されることはありうることである。グレッグは巨人戦士の聖人教団に漫画本のような(絵巻物のような)典礼があっても良いと考えている。


預言者について
預言者とは精髄界に対して新規で独特な接触方法を見つけた人物であり、広範な異世界間の交流を制定した人物である。現代的な言葉でいえば、文化的なパラダイムの転換をした人物のこと。ザブール、マルキオン、フレストルがこの定義にあてはまる。(セロゾスやエリアヴァールもそうかもしれない。)


聖人について
・聖人は預言者の制定した手法に改良をおこなう人物のことで、精髄界のより特定の部位に対して関係とシステムを構築する。機能の上では、強力な魔道士の達人と聖人は実のところ同じである。(社会や個性の上では異なる)
・聖人は神代に死が到来した頃から、神性の力の行き来する流れを再生する者として存在していた。
・大部分の(有力な)教会では生きている人物を聖人とは認めていない。聖人は生きている間にある種の霊的な力を支持者に与える人物ではあったが、伝統的に生前そうであった人物のみ聖人として認めている。
・聖人に殉教は必須ではないが、死ぬことは必須である。ある種の教会の一派では殉教を聖人にとって好ましい死に方と認めている。


精髄界(Essence Plane)について
・「全ての存在は互いにデーモン化を行うような単純な鏡像である。」All being reflections of the ease for them to demonize even each other. (このグレッグの文章は難解。確認要。)
・ある存在のどの一部が実際にデーモンとなったかは、デーモン化する過程上重要なことではない。
・皮肉なことには、精髄界には「デーモンの領域」なるものがまぎれもなく存在している。ある集団Aが集団Bをデーモン化することに成功したとすると、グループBはデーモンの力を引き出すことが可能になる。
・デーモン化した存在をあるグループが信じているからといって、デーモン化した邪悪な力を用いるとは限らない。
(デーモン化された存在を信仰する実例としてボリスト派がいるというのはAndre Jaroschの意見です。)


セシュネラでの識字率と文字について(Lords of the Westによる)
・「正式でない」シンボルを用いたコミュニケーションはほとんど西方で弾圧されている。大部分の民は読み書きは一つの方法しかないと信じている。したがって読み書きとはセシュネラ語の読み書きであり、高度の教育を受けている者は古代セシュネラ語なるものを読み書きする。この意味では人口の10%くらいが読むことができる。
・人口のうち2%の僧侶全員が読める(しかし多くの僧侶が聖典をたどたどしくしか読めない。)
・(タラール階級の伝統を受け継ぐ)貴族階級の多くが読めるし、聖人団には挿絵のある写本の山がある。(これらの漫画本は一部挿絵があるが、実際の魔道呪文を有さない。)


西方の交易語読み書き(tally)について
・西方の商人(の一部)は交易語を読み書きできるし、契約も結べる。
・マニリアの「交易公」たちは「浄化された」イサリーズのtallyを用いている。これは彼らが発明したものと考えているかもしれないし、イサリーズに盗まれたものかもしれない。
・西方には古代語に基づいた旧来のtallyがあったかもしれないが、今日では「浄化された」イサリーズのtallyに取って代わられた。
(tallyは単に英語の語彙としては「加算する」とかを意味するだけ)


セシュネラのセオブランクTheoblanc教父について
・セオブランクはきわめて保守的で自分の(教会の)支配下にない全ての物を破壊しようとする。彼は精髄界自体の実態を変える力はないので、自分に従わない信者たちを滅ぼそうとする。
・セオブランクは実のところ、敵対する諸力をデーモン化する力はあるが、デーモン化した敵をあしらう力はもっていない。(ゆえに代わりに信者を滅ぼそうとする。)