五位一体?

「第五の御業」についてエントリしましたが、いかがでしょうか。

正直私にはマルキオンがいかなる存在なのか、神なのか、その化身なのか、五位のうちの一位なのか、秀でた預言者=人間なのか、はたまた神など存在せず、狂った魔道士の長老が滅びただけなのか、モスタルの取り外し可能な部品のひとつなのか、定かではありません。

もちろんグローランサの西方の住民たちはそれぞれ異なる意見があり、その意見を信じきっているのでしょう。

(あるいはそんなことで飯を食っている聖職者だけかもしれませんが)

Abiding Bookは神知者の帝国が滅びた後の、17Cにも大半の教派で聖典として用いられています。(神知者の神マカンを認めないロスカルムのフレストル派でさえ、別の題名First Truthでほぼ同じ内容を聖典として取り入れています。)そしてマルキオンの死の説明が聖餐に似ていることは申すまでもないと思います。

マルキオンの自己犠牲の意味は、マルキオン教の精髄であり、その解釈こそがマルキオン教徒の救済を保証しているとのことです。

(ちなみにPeter Metcalfeによると、ヴァデル人は実のところ創造主自身が「第五の御業」で世界の滅亡を望んだのであり、世界を破滅させることこそが神の望むところであると信じているのだそうです。)