ヤー・ガンYarGan2
グローランサの魔道社会=一神教の系譜がはじまったのは比較的あたらしいと考えて良いと思います。(神知者の時代)
現実の世界でも、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教が唯一神を崇める宗教として成立したのは創始者からかなり経過してからでした。
さて、唯一なる神に対置する存在として否定するものがありますが、現実でも敵対宗教のご本尊であることが多い。(そしてたいてい信者は死に絶えてしまっている)
ペローリアの地でこの敵対者に当たる存在がヤー・ガンと言って良いと思います。
ペローリアで一神教(ゾロアスター教を一神教と呼んでいいかといえば議論がありますが)に近いカルトといえば、カルマニア人の宗教です。
カルマニア人は土着のペランダ人のパンテオンを自分たちの西方伝来のパンテオンに取り込みました。
グレッグ・スタフォードはあまりカルマニアにはタッチしていませんので、ガン・エストーロがガネサタルスGanesatarus、魔王として祭り上げられることになったことは、Nick Brookeの考えが主体になったのでしょうが。
ともあれ、このようにしてカルマニアのパンデモニウムが形成されたのではないかと推測できるわけです。
[参考文献](ルナー・カルマニアの)魔道と苦行